夫婦共働きが当たり前になってきますと、

「男性は仕事が最優先で家庭より仕事!」
といった見方もだいぶ変わってきています。


なので、男性が子育てに積極的に関わる、イクメン男子がますます増える傾向にあります。

仕事よりも家庭に重きを置いている男性が増える中で、当然働き方も変わってきています。

それに伴って企業自体の変化も、当然求められてきているわけです。


それでこの記事では、特に子育て支援企業というものにスポットを当ててみたいと思います。

子育て支援企業とはどのようなものなのか?

また、具体的にはどんな支援をしているのか?

を見ていくことにしましょう。


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 子育て支援企業とは何だろう?初歩的な理解から

今回のテーマの子育て支援企業といいますのは、

企業の中で働き方の見直しを積極的に行い、多様な労働条件の整備を推進している企業のことです。

企業としては、従業員が働きやすい職場環境の整備等を進め、仕事と子育ての両立を支援する制度の設立に取り組んでいきます。


女性従業員が比較的少ない業種や部署、職務などにおいては、

産前産後の休業や育児休業後にも継続して働き、後には管理職や技術職、専門職などで活躍できるよう支援しています。


この支援制度から、働く従業員としても仕事と子育ての両立が実現できるメリットも見えてくるのではないでしょうか。


 企業が子育て支援に取り組まなければならないその目的や背景とは?

企業が子育て支援に取り組む背景ですが、

共働きといった時代背景においても、企業における人事管理の点から従業員の子育て支援が必要な時代になってきています。

その人事管理の目的を具体的にいいますと、

事業活動に必要な労働サービスを、
必要な時に必要なだけ提供できるよう、一定のスキルを持った従業員を確保することになります。

そのためには、

  • 従業員の育成と共に
  • 従業員の勤労意欲を高めること
  • もとても重要になってきています。


    従業員の勤労意欲を高める動機づけの一つとして、「報酬」面での適切な支給がどうしても求められてくることになります。


    また、先ほどお話ししましたように、共働きの家庭が増加しそれと同時に仕事と家庭の両立を求める従業員も増加してきています。

    ですから、仕事最優先といった従来型の雇用の仕組みにひずみが生じてきて、勤労意欲を低下させる要因にもなっています。


    つまり、子育て支援を含めた従業員の仕事と家庭の両立を支援することが、高い勤労意欲を引き出す条件になってきているわけですね。

    そのためにも、「報酬」面で子育てを支援することはとても重要になって来ていると言えるわけです。


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     男性が育児参加できる職場の環境づくりは企業にとってもメリットになる

    企業は、成果や実績を重視する人事制度を行っていきます。

    仮に、育児休業や短時間勤務などの制度を利用する人が多く出てきますと、当然従業員の数が減ることになるわけです。

    そしてそれに対する職場の対応策が求められてきます。

    でも、それが結果的には職場の中の仕事の効率化や情報共有化などを進めるきっかけにもなり得ます。


    そして、男性の育児休暇の取得者が増えることにより、業務の進め方や配分方法を見直すなどの取り組みも必要になってきます。

    当然の結果として、育児休業以外の不測の欠員が出た場合でも対応できるようになるなど、職場のフレクシビリテイは高まります。

    さらには若手の社員を育成する機会にもつながっていくわけです。



     子育て支援に取り組んでいる企業の実例


    ここで、子育て支援に取り組んでいる企業の実例をご紹介しておきましょう。


    〇 育児休暇制度を設け、最大6年間の育児休暇が取れる。(サイボウズ株式会社)

    〇 育児有給休暇制度を設けている。(パタゴニア日本支社)

    〇 出産祝い金制度や育児サポートを行っている。(ソフトバンクグループ)

    〇 一時金制度を設け、出産に伴う資金の援助を行っている。(株式会社アキュラホーム)

    〇 家族手当として、2016年より子供一人当たり、月2万円を支給している。(トヨタ自動車株式会社)

    〇 チャイルドケア支援金、フレキシビリティSOHO Day制度を設け、育児に関する用途であればなんにでも支給する。(ジョンソンエンドジョンソン株式会社メデイカルカンパニー)

    〇 復職時保育サポート手当と称し、希望時期に復職ができるよう、1日に10時間までの保育サービスにつき月額10万円を超える費用は、月額最大20万円までを、最長6ヵ月間補助する制度を設けている。(丸紅株式会社)


    他にも三越伊勢丹HDやリクルート、GMOなども様々な子育て支援への取り組みを行っています。


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     まとめとして

    子育て支援は、まだまだ大企業が主流で中小企業までは定着していないのが実情です。

    しかし、厚生労働省も率先して子育て支援を進めるよう促していますので、少しずつ広がってきているのも事実です。

    女性も仕事をしなければならない中、男性が積極的に子育て支援制度を利用してくれると本当に助かるものです。

    時代の傾向としましても、仕事より家族での生活や予定を第一にする男性が増えてきているのはとてもいいことですよね。

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