下流老人とは?その定義を知り将来に備え今からできる対策とは




あまり聞いたことのない言葉ではありますが、

「最近下流老人」という言葉を聞くことがあります。

下流老人と言われると、その方が何か知識などが少なくて下等なことをする人かな、と思ったりします。

あるいは、上流の反対語の下流だから、

「上流社会の人とは真逆の生活をしている人なのだろうか?」

とも想像してしまいます。


そんな訳で、下流老人とはどんなものなのか、またその定義についてお話したいと思います。


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 下流老人とはどんなもの?その定義は?

まず、下流老人の定義についてですが、

「生活保護基準相当で暮らす高齢者及びその恐れがある高齢者」

というものです。

これは藤田孝典さんの著書『下流老人―一億総老後崩壊の衝撃―』の中で作った造語を、上記のように定義しているものです。

では具体的にどういう老人の事を指すのか?

以下にあげてみたいと思います。


下流老人とは、

普通のレベルで暮らすことができずに、下流の生活を強いられている老人を指して言います。

例えば、

○ スーパーに行っても見切り品の総菜や食品しか買えず、そうした商品を数点だけ持ってレジに並ぶ老人の事です。

○ そのような生活の苦しさから万引きをしてしまい、店員や警察官に叱られる老人。

○ 医療費が払えずに、病気になっても病院には行かず、市販の薬を飲みながらなんとかごまかしている老人。

○ 夏の暑い最中、電気代が払えないためにエアコンをつけずに熱中症を引き起こしてしまう老人。

○ 収入が少ないためにインスタントラーメンや卵かけご飯を繰り返し食べたり、3食まともに食べられなかったりする老人。

○ 築40年を過ぎたボロボロの持ち家に住んで、自宅の補修もできずに隙間風や害虫、健康被害に悩まされている老人。


いかがでしょうか、

なんとなくイメージがわいてくるような気がします。


 下流老人に陥ってしまう原因にはどんなものがあるの?

下流老人に陥ってしまうその原因や背景ですが、

一般に若い世代の世帯よりも、高齢者世帯の方が貧困状態にある人が多いと言えます。

なぜなら、年金の受給金額が低いことや、働いて得られる賃金が少ないこと、また家族からの仕送りを期待できないことなどがあげられます。

また、高齢者になると病気や介護など予期せぬ出費がかかってくる時期でもあり、そうしたことも原因になります。


他にも子供がワーキングプアで、年収200万円以下であるとか、引きこもり状態で経済的に親に寄りかかっているということもあげられます。

さらには、熟年離婚により年金受給額の半減や財産の分与なども原因としてあげられます。


一つの原因だけではなく、複雑な背景があるようです。


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 現役で働く若い世代も将来下流老人になる恐れが大きい

現在は若い世代で、バリバリ稼いでいる若い人達にとって、下流老人という問題は他人事のように思われるかもしれません。

しかし、下流老人の本当の問題は、

現在、現役で働いている若い世代の人達が、将来下流老人という状況に陥るリスクが高いということです。

今は若くてバリバリ稼ぐことができたとしても、高齢になれば賃金は低下していきます。
年金の受給額も減ることもあり得ます。


また、非正規雇用者の増加や未婚率が増加することもあり得ますので、そうした社会環境の変化でも下流老人化するリスクは高いと言えます。

つまり、下流老人には誰もが陥る可能性を秘めているわけです。


 下流老人が増えると犯罪や事件が増える



下流老人になって生活がままならないために、万引きをする人や強盗を働く人も増加します。

しばらく前でしたが、東海道新幹線の中で70代の男性が焼身自殺をした事件がありました。

そういう事件に巻き込まれるリスクも増えます。

あるいは、親子供共倒れになり、親子で餓死しているという事件も時々ニュースで報じられています。


 下流老人にならないためにできること

下流老人にならないためにできることや対策ですが、

まずは若いうちに資産を築いておくことはとても大切です。
また公的年金に頼るだけではなく個人年金を利用することもできます。

老後も仕事を続けていけるようにし、収入源を確保しておくことも大切です。


そして一番のポイントは、こうしたことを早いうちから始めることです。

若い今のうちに、下流老人にならないために、複数の対策を練っておくことが必要です。


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 ある72歳の男性の例をお話しましょう

ある男性の事例ですが、

東京都内に住むある72歳の男性は、現役で働いていたころは、有名外資系ホテルに勤めていてその年収は700万円ほどありました。

当然、老後も安泰だろうと思っていたのです。

しかし、その方曰く

「人は毎年700万円入ってくると、自然とそれに見合った額を使ってしまう。」

ということで、浪費が多くてまとまった貯蓄もできませんでした。


また、海外生活が長かったために、年金の恩恵も小さくてその収入も夫婦を合わせて月17万円しか貰えていません。

普段の生活がどのようなものかと言いますと、

食費もかなり切り詰めていますが、医療費、介護費、交通費、光熱費などを差し引くと、自由に使えるお金は全く残らないということです。


それでこの方曰く、

「入るお金の額が多いか少ないかは、下流老人になるか否かとは実は関係ありません。むしろ自分は中流だと思っている人こそ油断しやすく、お金もたまらないものなのです。」

ということでした。


 まとめとして

一寸先は暗闇、とはよく言ったものです。

どんな将来が待っているかは誰にも予測が付きません。

今は安定していて、経時的に余裕があるからと言って、老後もその同じ生活ができるという保証は全くないのです。


今現在の生活に満足している人もそうでない人も、先のことを真剣に考えてみてはいかがでしょうか。



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