
最近よく耳にするのがDV。
夫や彼氏から暴力を振るわれて、逃げたくても逃げられない状況。
このDVは、時には命の危険にさらされることもあるのです。
もし、問題が生じて口論になり、ほっぺたをひっぱたかれて頭に来たら、
警察に相談してもいいのだろうか?
今回はDVの相談を警察にするのはどんな場合なのかについてお話しましょう。
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このページの目次
警察への相談である夫婦のDVに関して実際に起きたこと
とある夫婦に起きた実例を参考にしてみましょう。それは、ただの夫婦喧嘩に過ぎない口論が起こって、頭に来た妻が警察に被害届を出した時のことです。
口論ですから、身体的には何の暴力も振るわれたわけではありません。
妻は警察に「夫からDVを受け精神的に追い込まれている」
と証言しました。
その時警察はどうしたかといいますと、
夫側の言い分を一切聞くこともせず、一方的に夫を加害者として扱いました。
夫が後で抗議をし、そこで警察が言った言葉ですが、
「状況がきちんと把握できていなかったので奥様の証言を信じて、奥様を保護するしかなかった。」
と答えたのです。
その後この夫婦がどうなったのかは分かりませんが、
重要なことは、いったんDVとして警察に通報すると自分たちの意思にかかわらず、
一気に離婚まで持って行かれてしまうこともあるのです。
あとあと子供のことや、離婚を後悔することにならないよう、よく考えて行動したいものです。
そのためにもまずは夫婦間で良く話し合いをして、
「今後家族として平和にやっていくにはどうしたらいいのか?」
を何度も模索することが大切です。
そして、
何度も何度も話し合ったり、やれることは全てやったけどどうしてもDVが止まない。
このまま一緒にいると自分や子供の身に危険を感じ、どうしても逃げたいというときに警察に相談しましょう。
相談の仕方で変わるあるカップルに起こったDVの例
警察へ相談する場合にも話し方に注意をしないといけません。どういうことなのか、事例を交えて考えてみましょう。
1人の女性が彼氏から初めて暴力を振るわれました。
瞼や首、頭、顔などにフライパンやポストの角などを押し付けられ、あざができたり腫れたりしました。
それなのにその女性は感情的に麻痺していたのか、
「悪いのは私のような気がする」と言います。
その後2度目のDVを受け、警察に助けを求めました。
すると警察からは、
「彼氏彼女のもめごとでいちいち警察は動けない」
と言われました。
それでその女性は行く当てもないので、彼の元に帰りました。
さて、ここで不思議なのは、
他人同士の間でトラブルがあり、さらに暴力沙汰に発展して警察に相談した場合、当然傷害事件になるわけです。
そうならなかったのはこの女性の相談の仕方に問題があったのではないかと思います。
女性が警察に、
「一緒に住んでいて暴力を振るわれたのだけれど、別れたくないので暴力をしないよう警告して欲しい」
ということならば警察は取り上げません。
それは、あくまでも自分の意志で暴力を振るう男性と一緒に住んでいるのですから。
そして単に、彼氏と彼女のもめごとになってしまうのです。
では、状況をうまく警察へ相談するには、
「命の危険を感じて、その危険から逃れたい!」
というのであれば警察は動くわけです。
身体的な暴力や脅迫を受けている場合の警察の対応
スポンサーリンク身体的な暴力や脅迫を受けている場合の警察の具体的な対応をみていきましょう。
夫から逃げて居場所を知られないようにしたいなら、
保護施設を紹介して、配偶者暴力相談センターへ連絡してくれます。
さらには、
その際、夫への指導や保護命令違反に対する取り締まりもしてくれます。
言葉の暴力や精神的なDVを受けている場合の警察の対応

言葉の暴力や精神的なDVを受けている場合の警察の具体的な対応をみていきましょう。
配偶者暴力相談センターや市町村担当部署の紹介をしてくれます。
夫への指導も行われますが、暴力とは違い、警察の介入できる範囲はかなり狭まります。
ただ警察へ相談したという事実は証拠になりますし、被害届や告訴状を提出するうえで、DVがより深刻であったという証拠にもなります。
ただこの場合ですが、
夫を呼び寄せて事情聴取をすると、妻の側に危険が及ぶこともありますので、すぐに捜査を開始したりすることはありません。
まとめとして
DVをされると、された側は頭に血が上ってしまい、冷静な判断ができなくなるのは当然のことです。そのために一時の感情で取り返しのつかないことをしてしまうことにもなりかねません。
なので、まずは気持ちを静めて、今後どうしたいのかをよく考えて行動しましょう。
警察へ相談するのは、あくまでも身に危険を感じるときです。
そして、警察はあくまでも危険からの身体保護が仕事になります。
つまり、他人同士の喧嘩の仲裁役ではないということもしっかり覚えておきましょう。
これは男性がDVを受けるときにも同じことが言えます。