
DV被害者が増えてきているのと同じく、DV加害者の数も同じだけ増えているわけです。
DV被害者への同情ということから、被害者を助ける意味での対策はいろいろあります。
でも、実際にはDV加害者も相当に苦しんでいます。
誰も好んで愛する人に暴力を振るって苦しめたいと思っている人はいません。
もし本当に愛する人を苦しめたくて暴力を振るっているなら、
人間としてかなり歪んでいます。
そんな訳で今回は、
「DVをやめたいと悩んで、苦しんでいる人達の救済策はあるのか?」
についてスポットを当てて考えてみたいと思います。。
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このページの目次
DV加害者の心理状態はどんなものなの?
往々にしてDV加害者になっている人の多くは、自分自身がDVの環境の中で育ってきた人です。それで自分がそういう思いをしてきたのだから、
「他の人も自分と同じ思いをするべきだ」といった潜在意識があります。
それとは全く逆に、
「自分がそういう思いをして苦しんできたのだから、他の人には同じ思いをさせたくない」
という潜在意識の人もDV加害者になってしまうこともあるのです。
なので、DV加害者の心理状態は、実はとても複雑なものなのです。
ですから意識の中では、
「DVなど絶対やりたくない」と思っていながら、
それでもやめられない自分自身にとても苦しんでいるのです。
自分自身がされてきたことへのトラウマがあまりにも大きくて、同じような状況に直面したとき、条件反射的に行動をとってしまうわけです。
DV加害者の治療法と対策にはどんなものがあるの?
DV加害者の多くは潜在的には罪悪感を感じています。ただ、そのように自分では悪いと分かっていながら自分自身をコントロールできずにいます。
だからと言って、そういう人達への同情は一切無用です。
そのような人たちへの同情が、逆にDV を続けさせてしまうことになるからです。
まず第一に、
DVをしていいという、言い訳を一切持たせてはならないのです。
DVを克服するための第一歩は、
自分には人を傷つけてしまう悪や罪深さが、
「自分の中に根付いているのだ」
ということを認めなければなりません。
言い訳をして、自分にはそういうものはないし、まして自分は絶対悪くない、と考えるなら改善への道は開かれません。
ですから、どんなにつらくて苦しくても、
「自分の中の悪を認めること」
がどうしても必要です。
DV加害者のためのDV加害者更正プログラムとは
DV加害者の中の悪を認めるためのDV加害者更正プログラムというものがあります。DV加害者更正プログラムを受けることはとても有効で、
それによって、
自分を変える戦いは、本当に甘いものではないことを、しっかり頭に叩き込むことができます。
時間も相応に長くかかりますし、本当に苦しい戦いになることを覚悟して望まなくてはなりません。
潜在意識を変えるのはそれだけ大変なことなのです。
カウンセリングを受けること、そのものも効果があると言えます。
自分自身の中にある不満や憎しみ、苦しみを全て吐き捨てていくことは大切だからです。
DV加害者が負うべき責任にはどんなものがあるの?

DV加害者が負うべき責任ですが、
一定以上の暴力行為を行った加害者は、犯罪を犯したのであり、社会的制裁を受けなければなりません。
その制裁はDVの程度にもよりますが、
警察からの注意を始め、
また、DV被害者の側もDV加害者を更生させたいのであれば、我慢したり黙っていてはいけません。
仮に一度でもDV行為があった場合、すぐに被害届を出すことが大切です。
一度してしまったことは決して止むことはなく、悪化の一途をたどるだけだということを覚えておきましょう。
できるだけ早い段階で行動をとり対策を講じることが重要です。
DV加害者を放置しないよう毅然とした態度をとることが必要なのです。
それからDV加害者を、
「更生できるのは自分しかいない」
といった間違った考えは捨てましょう。
DV加害者を被害者が更生させることは、決してできないことを心得ておきましょう。
第三者が関わることでDV加害者も更生されるのだ、ということをしっかり認識しましょう。
まとめとして
DV加害者も本当に苦しんでいることはよくわかりました。DV加害者は、
「自分が変わりたい!!」
という強い自覚と認識を持つことがとても大切です。
どんなにつらく苦しくても変わるだけの大きな価値があります。
愛する人や家族と毎日平和に、ニコニコ楽しく暮らせるようになりたいですよね。
荒れ廃れて、暗い雰囲気の家族生活から逃れましょう。
明るい未来を思い描いて頑張っていきましょう。