
アニサキスという言葉を聞いたことはありますか?
最近、テレビでも芸能人がアニサキス症で治療をしたという体験談が報じられていました。
かなりひどい痛みを伴うもので、いい年をして泣いてしまったということも話されています。
ところで、そのアニサキス症ってどんなものなのでしょうか。
「治療法はどんなもので治療費はどれくらいかかるのだろう?」
という疑問が湧いてきます。
それでこの記事ではそうした疑問についてお答えしたいと思います。
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このページの目次
アニサキスの治療法はどんなものでその治療費は?
アニサキスの治療法ですが、胃アニサキス症の場合は、内視鏡で寄生虫をつまみ出して除去します。
そうしますと、まるで嘘のように瞬時に痛みが消えてしまします。
アニサキスは体内では1週間ほどで死んでしまいますので、
仮に虫を摘出できなかったとしてもいずれは回復します。
しかし、虫が腸管から外に出て症状が起こっているような場合は、
寄生虫の駆除薬を内服することになります。
いずれにしましても、
生の魚介類を食べて2~3時間後に激しい腹痛や嘔吐におそわれたなら、
消化器内科専門の医院をすぐに受診しましょう。
アニサキス症の治療費はどれくらいかかるのか?
それでは本題のアニサキス症の治療費ですが、
アニサキス症を発症した人の例を見てみますと、
夜間に受診した場合ですが、
初診料込みで29,000円かかっています。
その方は生命保険に加入していましたので、保険会社から25,000円が支給されました。
治療が内視鏡を用いての治療ということですので、わりあい高い治療費になることは覚悟した方がいいでしょう。
アニサキスって何だろう?
アニサキスとは回中目アニサキス科アニサキス属に属する線虫を総称したものです。海産物に寄生する寄生虫のことで、人にアニサキス症を発症させる原因寄生虫です。
主に
アニサキス属以外の近縁で、
シュードテラノバ属などもアニサキス症と同様の症状を起こさせますが、
これらもまとめてアニサキス症と呼ばれることがあります。
アニサキス症とはどんななもの?
アニサキス症ですが日頃は聞き慣れない言葉ですが、お刺身を好んで食べる日本人の食習慣により、日本ではかなり古くからあった病気になります。
症状としては激しい腹部の痛みがあり、
以前は患部の開腹をしてみて初めてアニサキス症と証明されることが多くありました。
1970年代以降には内視鏡検査が普及したことから、
生検用鉗子での寄生虫の摘出が可能になっています。
近年、生鮮食品の輸送体系の進歩により、
アニサキス症の発生の増加と広域化が見られるようになっています。
そのためアニサキス症を発症する人の数も増加傾向にあります。
また気をつけないといけないことは、
アニサキス症は比較的寒い時期に発症する人が多く、
冬の食中毒の一つとも言われています。
アニサキス症の具体的な症状はどんなもの?
スポンサーリンクアニサキス症について、症状などもう少し付け加えておきましょう。
お刺身などの生の海産物を食べて、
3~4時間後に突然激しい腹痛や吐き気、嘔吐におそわれます。
半日以上から1週間くらいにわたって腹痛にみまわれることもあります。
最初は胃壁に寄生虫がかみつき腹痛を起こさせますが、
時の経過とともにどんどん腸へ移っていきます。
人によってはじんましんのような発疹やかゆみが現れることがあり、
これはアニサキスに対するアレルギー反応と考えられています。
アニサキス症を予防するにはどうしたらいい?

アニサキス症を予防する方法ですが、
一番いいのは生で魚介類を食べないことになります。
なので他の調理方法としましては、
60度なら1分間、70度以上で加熱して食べるようにしましょう。
あるいはマイナス20度で24時間以上冷凍するとアニサキスは死滅します。
そして、出来るだけ新鮮なものを選び、内臓は速やかに取り除きましょう。
生で内臓を食べるのは避けてください
アニサキスの幼虫は、最初は内臓に寄生しますが、
魚そのものが死んで内臓が腐り始めると内臓から筋肉へ移動していくことが知られています。
アニサキスは肉眼でも見えますので、調理の時には目で確認して取り除くようにしてください。
また、アニサキスは
まとめとして
アニサキス症という言葉すらあまり聞いたことのない人も多いのではないでしょうか。なので生ガキをたべた後にアニサキス症を発症して、
カキにあたったのだと誤解する人も多いようです。
アニサキス症というものを知識として知っておくだけでも違いますね。
症状が死ぬほどの痛みだということですので、
できるだけ早くみつけて対処してもらうに越したことはありません。