
普段、皆さんはよく眠れているでしょうか。
よく眠れているとしても、一晩に7~8時間は睡眠時間が取れているでしょうか。
なかなか忙しくて、一晩に4~5時間が精一杯という方も多いかと思います。
しかし、その毎晩の4~5時間だけの睡眠によって、
不足している2~3時間が負債となって溜まっていっているのはご存知でしたか?
これは睡眠負債と言っていますが、返済しないと大変なことになりますよ。
この記事では睡眠負債とはどんなものか?
どういう悪影響があるのか?
またその解消法について考えてみたいと思います。
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このページの目次
睡眠負債って何だろう?
睡眠負債ですが、毎日の睡眠時間を十分に確保することができずに、睡眠不足が蓄積されていく現象のことです。
この睡眠負債を貯めたままにしていると、いずれは
また、精神疾患の罹患率にも強く影響を及ぼしていて、
脳へのダメージが大きいとも言われています。
このように睡眠負債は命にかかわる病気のリスクを高め、
日常生活の活動の質を下げてしまうものなのです。
仮に、普段6~7時間寝ていて自分では十分睡眠を取っているつもりでも、
わずかな睡眠不足が蓄積していっていることがあります。
睡眠負債を解消するにはどうしたらいいの?
睡眠負債を解消するには、とにかく寝ることです。睡眠時間を十分に取り、質の良い眠りをして、ぐっすり熟睡するしかありません。
睡眠負債を解消し1日に7~8時間の睡眠を取っている人は、
最も寿命が長く、生活習慣病の罹患率も低く、肥満になりにくいといった統計があります。
ですから1日に7~8時間の睡眠を取るように心がけることが必要です。
あるいは、昼寝をしたり、睡眠の質を改善するようにすることも大切です。
寝だめって効果はあるの?
普段寝る時間が少ないために、「休日に寝だめをしている」
という人も多いかと思います。
しかし、実際は寝だめは体への負担が大きいのです。
人間には体内時計が備わっており、朝起きて太陽の光が目に入った瞬間から体内時計はスタートします。
そして、そのちょうど15時間後に眠くなるようになっています。
仮に土曜日に寝だめをして昼頃に起きたとしますと、夜眠くなる時間は後ろ倒しになります。
となると、日曜日の起床はさらに遅い時間、例えば午後や夕方になるわけです。
そして、月曜日はいつも通りに起きなければなりませんので、また寝不足になるという悪循環になります。
そうすると実際に起こっていることですが、
発作や事故が多く発生するのは月曜日と言われています。
昼寝の効果性はすごく高い

睡眠負債を解消する方法として、
昼寝はとても効果的です。
昼寝をすることで仕事の効率性もぐんとアップします。
アメリカでは、この昼寝に対する認識が高く、「パワーナップ」と呼ばれ、
午後の仕事も頑張るためのパワーを充電するものとして取り入れられています。
その昼寝をする目安ですが、
15時までの間に15~20分位が最適です。
昼寝が無理な人は、トイレなどで座って目を閉じるだけでも効果があります。
是非お試しになってくださいませ。
睡眠の質を改善するにはどうしたらいいの?
睡眠の質を改善する方法ですが、生活のリズムを意識して、昼間は明るい所にいて、
夜は暗い所にいるというメリハリをつける生活習慣が大切です。
食事も、朝・昼・晩と、しっかり三食食べることも大切です。
その食べ方ですが、
朝起きたら、1時間以内に、軽いものでもいいですので何かを食べるようにしましょう。
お昼は12~13時を目安にしっかりと食べましょう。
夜は眠りにつく3~4時間前までに、消化のいいものを食べるといいでしょう。
また朝食にたんぱく質を摂ると「トリプトファン」という成分が、
日中意欲的に活動できるよう「セロトニン」の原料になってくれます。
そして、夕方には睡眠を促してくれる「メラトニン」に変化し、夜ぐっすり眠れるようにしてくれます。
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まとめとして
あまり知られていない睡眠負債ですが、日本人は比較的睡眠時間が短くてこの睡眠負債を貯めている人が多いようです。
睡眠をあまり取っていないのが美徳のようにさえ思っている所もあります。
しかし、本当は美徳でもなんでもなくて、実は自分の健康寿命をちぢめていたんですね。
何かと忙しい現代人ではありますが、意識して十分な睡眠時間を取るようにしたいです。
そして少しでも健康寿命を延ばしていきましょう。