今や社会現象になっている振り込め詐欺ですが、
自分は絶対に騙されないと思っている人はかなり多くいます。

その自信はどこから来るのか疑問ではありますが、
絶対大丈夫という人に限って騙されているのも事実なのです。

振り込め詐欺の手口はますます巧妙化しています。
でも、その手口を知っていれば、その状況になった時の対処もしやすいものです。

というわけでこの記事では、

最近の振り込め詐欺の手口について、できるだけ具体的に紹介させていただきます。


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 振り込め詐欺の手口にはどんなものがある?最近の5つのパターン

それでは振り込め詐欺の手口について、最近の典型的な5つのパターンをご紹介していきましょう。



 ケース1・劇場型の手口とは

ある年配の女性の所に、鉄道会社の落とし物係を名乗る者から電話が来ます。

「お宅のお孫さんのカバンを拾得した」というものでした。


そのすぐ後に女性の孫を名乗る者から電話が来て、

「カバンを失くしたが、その中には取引先に支払わなければならないお金も入っている。」
「大変なことになるからお金を貸してほしい」

と言います。


事前に鉄道会社から電話が来ていましたので、その電話を信用してしまいます。

結果、孫の同僚だという者にお金を渡してしまいます。


こうした劇場型の手口には容易に騙されやすいかもしれません。

こう言った場合でしたら、

まずは落ち着いて鉄道会社に確認の電話をするようにしましょう。

また、お孫さんに確認をとってみることも忘れないでください。



 ケース2・緊急感をあおる手口とは

ある年配の女性は息子と称する者から電話を受けます。

その息子いわく、

「大切な取引のお金を落としてしまった。」
「弁償しないと会社を首になってしまう」

とのことでした。


とても慌てた様子で緊急を装っていたので、女性も慌ててしまいます。

そして、その息子を名乗る者は、

「すぐに東京まで届けに来て欲しい。助けて」

と言います。


あまりにも慌てた様子に、戸惑う間もなく新幹線に乗って届けに行ってしまいます。

見知らぬ町で、息子の会社の同僚を名乗る人にお金を渡してしまいます。


このように緊急感をあおる手口には、逆に落ち着くようにしてください。

そして、すぐに行動に出ないで、まずは息子に電話をして確かめましょう。


また、日頃からこまめに連絡を取るようにして、

「お金を求める電話は詐欺だ」と話し合っておくのも大切なことです。



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 ケース3・長男を名乗る男から

似たようなケースですが、長男を名乗る男から電話が来て、

「部長から頼まれた重要な書類を違う場所に送ってしまった。」
「お金を払わないと大変なことになる」

と言われます。


次いで長男の同僚と名乗る者に替わり、

「これからタクシーを向かわせますのでお金を用意しておいてください」

と言われます。


タクシーが迎えに来たので、そのまま乗り込み待ち合わせの喫茶店に行きます。

そこへ長男の同僚を名乗る者が現れ、お金を渡してしまいます。


これは近所の人や警察などに怪しまれないように、
家から離れたところに行かせる手口です。

このような場合も、
まずは警察(♯9110)に相談するようにしてください。

警察相談専用電話#9110の紹介
犯罪や事故の発生には至ってないけれど、

ストーカーやDV・悪質商法・近隣や職場でのトラブルなど、普段の生活の安全や平穏に関わる様々な悩みごとや困りごとを抱えていませんか。

そのようなときには、警察相談専用電話#9110にご相談ください。

全国どこからでも、その地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります。

そして、警察では問題解決に向けて、相談者の要望などを尊重しながら様々な対応を行います。

政府広報オンライン


 ケース4・お金をゆうパックや宅配便で発送指示する


電話がかかって来て

「あなたは老人ホームに入居する権利があたりました」

と言われます。

さらに、

「入居を希望しない場合はその権利を譲って欲しい」

と言います。


その際は、名義を貸すのは違法になるので、
お金を払えばすべては解決すると言われます。

そして、お金は宅配便で送るよう指示され品名の欄にはお菓子と書き、

○○宛に送ってくださいとのことです。


お金はゆうパック宅配便では送れないということを思いに留めておきましょう。


とにかく、

電話がかかって来て「お金を送れ」というのは詐欺だと気づきましょう。



 ケース5・ATMを利用した詐欺

電話がかかって来て、

「医療費の払い戻しがあり、期限は今日までとなっています」

と言われます。

さらに、

「手続きには、以前に送った書類をお持ちであれば銀行でできますが、お持ちでなければATMでしかできません」

と言います。

それで、自宅近くのATMに行き、電話で指示されるがままにボタンを押します。
でも、結果として犯人の口座にお金を振り込んでしまいます。


還付金などの払い戻しをATM で手続きするようなことは絶対ありませんので、
しっかり覚えておきましょう。

つまり、

「ATMで手続きを」は詐欺の手口なのです。

すぐに電話を切って、警察に通報してください。



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 まとめとして

ここに述べた手口の他にもたくさんの手口があります。

例えば、

携帯電話の契約会社そっくりのハガキが送られてきて、金額を請求されることもあります。

また、年金事務所の職員を装ったり、水道局の職員に成りすましたりすることもあります。


振り込め詐欺はますます巧妙化して、プロ化しています

なので、普段からどんな手口が使われているのかを知っておくことは重要です。


そうすれば、自分が似たような状況に置かれた場合に、

「これは詐欺ではないだろうか?」
と冷静に対処できるのではないでしょうか。

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