
骨粗鬆症で背中の骨折を引き起こし、背中が曲がってしまう例はよく耳にします。
高齢になると知らず知らずのうちに骨が薄くなってきて、ちょっとしたことで骨折をしてしまうことがあります。
ひどい場合は寝たきりになってしまいます。
その骨粗鬆症について学会のガイドラインはなんと述べているのかを知ることで予防や治療にも役立ちます。
骨粗鬆症のガイドラインとは、
最新の骨粗鬆症の予防と治療に関するデータを科学的に整理し、日常生活や治療において安心して活用できるようにまとめたものになりま。
それでこの記事では、骨粗鬆症のガイドラインについての概略をまとめてみました。
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このページの目次
骨量が減少する原因は何だろう?
骨は硬い組織ですが、常に古い骨を壊す作業と新しい骨を作る作業の両方が繰り返されています。これをリモデリングといいます。
高齢になりますと、そのリモデリングの際に骨を壊す作業が亢進して、その後に続く新しい骨を作る作業が充分にできなくなります、
なので結果として骨量が減少することになるのです。
骨粗鬆症によって骨の強度が低下すると骨折しやすくなります。
特に足の付け根を骨折しますと、生活の質や日常の活動性を低下させます。
その他にも背骨が変形して背中が丸くなると、内臓にも負担がかかるようになります。
ですから、骨粗鬆症の予防や治療はとても大切になってきます。
骨の検査はどうやるの
骨の検査といいましても、身体の負担になるものではありません。検査としましては、骨量の測定とエックス線撮影の両方が必要になります。
身体の中心部をDXAで測定したり、手の平のエックス線写真を用いるRAなどが行われます。
また、骨はリモデリングが行われる際、骨から様々な物質が血液に流れ出てきます。
その中には尿中に排泄されるものもあります。
その血液や尿の検査をすることよっても骨の代謝の状態を知ることもできます。
転倒を予防する対策には何がある?
骨折の大部分の原因は転倒になります。ですから転倒予防対策というものが重要になってきます。
そのために必要なこととして、
最近ではビタミンDが骨格筋の萎縮や、筋力の低下に対して有効的であると報告されています。
ですからビタミンDを充足することもとても大切です。
骨粗鬆症を予防するためにできること
カルシウムは骨の健康にとって最も重要な栄養素ではあります。でもカルシウムを十分に摂るだけでは骨粗鬆症の予防はできません。
骨代謝に必要な栄養素を十分に摂取することが、骨粗鬆症の予防には重要になってきます。
その骨代謝に必要な栄養素としましては、
1日当たりの摂取目安料としましては、
高齢者の方は特にたんぱく質不足にならないように注意する必要があります。
そもそも骨粗鬆症とはどんな病気なの?

改めて、骨粗鬆症とは骨の強度が低下して骨折しやすくなる病気です。
骨の強度に関しましては、
骨密度が70%位、残りの30%は骨質で決定されると考えられています。
骨粗鬆症にかかる人の割合は、年齢と共に増加します。
また、骨折ですが、
骨粗鬆症が原因となって発生する骨折のうち、最も大きなものは足の付け根の骨折です。
足の付け根を骨折しますと、寝たきりになってしまいます。
これは高齢化が進むにつれて、ますます増える傾向にあります。
運動も骨の健康には効果的
閉経後の女性におきましては、運動を行うことにより、腰椎と足の付け根の骨密度の減少を予防する効果があるとされています。
日常活動が活発であれば足の付け根の部分の骨折の予防に効果的であることも報告されています。
それから、ウォーキング、ランニング、エアロビクスなどは腰椎の骨密度の低下に対する予防効果があります。
また、背筋を鍛える運動は、背骨の骨折の予防に有効的です。
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まとめとして
とても怖い骨粗鬆症ですが、その原因や予防法をよく知って対処すれば防ぐことはできます。カルシウムと共に骨の代謝に良い栄養素を摂り入れることにより、骨の健康を保つようにしましょう。
また適度な運動を毎日定期的に行うことにより、骨を強化するようにしたいですね。
高齢になっても健やかに、毎日を過ごしたいものです。