
最近ブームになっているダイエット法は糖質制限ダイエットです。
ローカーボダイエットとしてご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
今や、老いも若きもこぞってこの糖質制限ダイエットに励んでいる人がたくさんいらっしゃいます。
しかし、ちょっと待ってください。
そのダイエット法ですが、
実はとても大きなリスクを秘めているとしたらどう思われますか?
過度に糖質制限をしますと、認知症や糖尿病を発症したり寝たきりになってしまうかもしれません。
この記事では糖質制限ダイエットのリスクにはどのようなものがあるのか述べたいと思います。
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このページの目次
糖質制限ダイエットで寝たきりになる危険が?
炭水化物を抜く食事を続けていると、筋力が落ちたり、骨密度も低下して骨粗しょう症を引き起こすことがあります。
具体的な事例を紹介しますと、
ある男性は、炭水化物である主食を一切抜いて、
肉をメインとする食事を続け、1か月で5kgの減量に成功しました。
そのまま1年半そういう食生活をつづけたところ、10kg近く落ちました。
しかし、体重が落ちたと同時に筋力も落ちてしまい、
階段の上り下りも大変な状況に陥ってしまったのです。
その後、しりもちをついただけで尾てい骨も骨折してしまいます。
医師からはこのまま入院生活を長く続けると「寝たきりになる」と言われました。
自宅療養に切り替えましたが、未だ足腰の筋力は戻らず歩くこともままならない状態です。
このような糖質制限ダイエットによるトラブルが出始めているのです。
なので専門家たちの間でも、
糖質制限ダイエットの危険性を指摘する声が大きくなり始めています。
糖質制限ダイエットはどうして危険なのだろう
糖質は他の栄養源と同様、生命を維持するのに欠かせない栄養源です。人体には1日に170gの糖が必要とされています。
そのうちの120g~130gは脳で消費され、
残りの30gは全身に酸素や栄養などを運ぶ赤血球のエネルギー源になります。
仮に糖質が取り入れられないと、
たんぱく質を構成しているアミノ酸を糖に作り替えるシステムが働きだします。
つまり、筋肉を分解して糖を作り出すようになるわけです。
人体の生命維持に必要なだけの糖質を、
たんぱく質や脂質などで賄おうとしますと、毎日数kgの肉を食べなくてはなりません。
それは事実上不可能なことです。
そのため、身体は筋肉を分解してアミノ酸に変えるシステムが働きだすのです。
結果として筋肉がどんどん減ってしまうわけです。
糖質制限ダイエットに対するある医師の意見
1人の医師による意見ですが、「糖質制限ダイエットには科学的根拠やガイドラインと言ったものはない」
とのことです。
また、
「若い人や糖尿病患者が医師の指導の下で一定の期間やるのはいいことです。」
「しかし、医師の指導なしで、あるいは65歳を過ぎた人が安易に手を出すのは良くない」
といいます。
寝たきりになる危険性が非常に高いことが理由です。
日本人が糖質制限をすると糖尿病になる
農耕民族の日本人は、炭水化物がいつでも手に入る環境にありました。そのため、ブドウ糖を細胞に取り込ませるための
インスリンの分泌量が少なくて済む体質になりました。
そのような体質の日本人が炭水化物を摂取しないようにすると、
すい臓がインスリンの分泌を増やそうと無理をすることになるのです。
そうしますと、すい臓の機能が低下し、糖尿病を発症してしまうわけです。
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糖質を制限すると認知症を発症するリスクが高まる

糖質の制限と認知症との関係をお話ししておきましょう。
主食を抜きますと、その分おかずをたくさん食べることになります。
そうしますと、脂質が必要以上に摂取されてしまいます。
すると動脈には「脂汚れ」がたくさん付いてしまい、動脈硬化が進行し、
認知症になるリスクが高くなってしまうのです。
脳血管性認知症と言っていますが、
これは、脳卒中を予防するための食事療法で予防ができると多くの研究者が指摘しています。
でも、糖質制限ダイエットを行うことにより、揚げ物や肉などを食べてしまいます。
これでは、悪玉コレステロールの数値を上げる原因とされる、飽和脂肪酸を摂りすぎてしまうことになるのです。
低血糖がアルツハイマー病や認知症の発症に深くかかわっていることも、
研究により分かってきています。
また糖尿病は認知症を74%増やす、という結果も出ているのです。
糖尿病のインスリン治療にしろ、糖質制限にしろ、
不用意な血糖コントロールを行いますと低血糖になり、認知症にかかる可能性はぐんと高くなります。
しっかりと認識をしておきましょう。
まとめとして
今やブームになりつつある糖質制限ダイエットですが、やみくもに飛びつくのはいかがなものかと思います。
人間の体には
そのうちの一つでも欠けるなら、身体のバランスを崩してしまいます。
糖質制限をするにしましても、自分の考えでやるのではなく、
是非、専門家の意見を取り入れながらやるようにしたいものです。