
「体内時計って何時間なんだろう?」
と考えることがあるかもしれません。
実は人間の体内時計は25時間と言われています。
と言うことは、一日に1時間づつずれていくことになります。
そして、12日間で完全に昼と夜が逆転してしまいます。
そのずれを毎日リセットし、24時間の体内時計にしているのが光なのです。
この体内時計をリセットすることは、毎日の生活にはとても重要なことです。
これがうまくいかないと、身体のあらゆる部分で不調を訴えることになります。
そこで、この記事では体内時計の基本的なことやその乱れにより、
「身体にどんな弊害が起こるのか?」
についてお話したいと思います。
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このページの目次
体内時計とは何だろう
人間には一日周期でリズムを刻む、体内時計というものが備わっています。自分では意識していなくても、
その体内時計ですが、
朝に光を浴びることによりリセットされ新たなリズムを刻み始めます。
体内時計は身体の生体リズムを調節している
人体の臓器にも体内時計というものがあります。脳の体内時計の指令を受けて様々な生体リズムが刻まれています。
脳には視交叉上核(しこうさじょうかく)というものがありまして、
それが体内時計の中心をなす働きをしています。
そして、
体内時計が乱れると不眠になる
現代の生活環境におきましては、そのために、昼と夜のきちんとしたメリハリのない不規則な生活を送る人も多いです。
そのような環境の中では、体内時計の乱れを引き起こすことが多く、
不眠症を発症する人も増えてきています。
具体的にお話ししますと、
夜になると、身体と心を休息状態に切り替えるメラトニンというホルモンが分泌されます。
日中には脳が覚醒されて、活動状態を保つオレキシンという覚醒物質が分泌されて、覚醒状態を維持しています。
そのような物質の分泌にも体内時計は大きく影響を与えているわけです。
体内時計が乱れると肥満・糖尿病・高血圧も
最近は体内時計の乱れにより、24時間社会と言われる現代社会におきまして、
シフトワークや夜更かし、夜間の光環境の変化による生活習慣の乱れなどによって、
体内時計の乱れを引き起こします。
そうして生活習慣病をはじめとする多くの病気が引き起こされやすくなっていくわけです。
体内時計が乱れると他にどんなことが起こる?

体内時計が狂うことにより生活習慣病になりやすくなるとお伝えしました。
その他にも、
がんの発症リスクが高まったり、長生きできないということもあります。
日勤のみの看護師と、日勤・夜勤を交互に行う看護師を比較した事例ですが、
日勤・夜勤を行う看護師の方が、乳がんになるリスクは2.6倍というデータがあります。
また、昼夜逆転の不規則な生活をしている人で、体内時計が乱れている人の方が食欲も増します。
そして、食べ物との関係ですが、
揚げ物を頻繁に食べる人は、体内時計が狂いやすいというデータもあります。
こんな人は体内時計が乱れているかもしれません
体内時計が乱れやすくなる生活のパターンをまとめておきましょう。このうちの一つでも当てはまるという人は、体内時計が乱れた人の予備軍とも言えます。
理想的な体内時計を手に入れるためにできること
理想的な体内時計を手に入れるためにはどうしたらよいのか?体が起きる準備をするためにコルチゾールというホルモンが分泌されます。
このホルモンが一番多く分泌される時間は、朝の6時です。
○ ですから朝6時に起きてカーテンを開けて朝日を浴びてみましょう。
それで脳の体内時計がリセットされます。
曇りや雨の日であっても、外を見るだけでも同様の効果は得られます。
○ また起床後は1時間以内に朝食を食べるようにしてください。
そうすると各部位の体内時計がリセットされます。
○ そして昼食後は、午後3時までに20分間の昼寝をしましょう。
ベッドなど熟睡できるようなところでは寝ないようにし、
20分間仮眠をとるようにしてください。
○ 夕食は午後6時、遅くとも午後8時までには食べ終えましょう。
食後に運動をするのもお勧めです。
○ そして、夜になり午後11時には就寝するようにしてください。
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まとめとして
体内時計など気にしていない方が多いのではないでしょうか。しかし、人間の体はうまくできているもので、
全てがリズムを刻みながら体調を整えていたんですね。
そのリズムがうまく刻まれないと、様々な弊害を引き起こしてしまいます。
そこで毎日きちんとした体内時計を刻むためには、
毎朝のリセットがとても重要だということがわかりました。
毎朝6時には起きてカーテンを開けて、十分な朝日を浴びるようにしてみましょう。
それが、健やかに過ごせる一日のスタートです。