
ご存じのとおり、世間では性産業が大きな幅をきかせています。
ネットや本屋さんで、いつでもすぐにポルノを見られる状態にあります。
そのために性依存症に悩まされている人も少なくありません。
いっけん何の問題もないように見える性依存症です。
でも実は深刻な問題が隠されています。
ご自身ではそういう認識はないかもしれませんが、
明らかにむしばまれている人がいます。
「自分は性依存症ではないかどうか?」
を知るためにチェックしてみるのはいかがでしょうか。
また、この記事では性依存症についての実態もご紹介したいと思います。
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このページの目次
性依存症とは何だろう
改めて性依存症とは、性的な行動に対する嗜癖であり、精神疾患といわれる依存症の一つです。
主に性行為への依存であるために、
セックス依存症又はセックス中毒ともいわれます。
依存する対象は相手との性交渉だけではなく、
他にも性的ないたずら電話やインターネットを介したアダルトチャットなど、
あらゆる性的な活動が含まれます。
依存者はそうした性的な興奮や刺激に溺れることが習慣化し、
少しずつ自己コントロールを失っていきます。
ギャンブルや買い物依存症などと同じく「行動への依存」ということがいえます。
性依存症かを知るためのチェックシート
性依存症かを知るためのチェックシートがあります。以下に上げますシートの事柄に当てはまる数が多ければ多いほど、
性依存症の可能性は高いと言えます。
性依存症かを知るためのチェックシート |
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人よりセックスの回数が多いのではないかと不安になる |
セックスを得るためなら、嘘だとしても平気で「愛してる」といえる |
性欲を感じているわけでもないのにセックスやマスターベーションをしないではいられない |
日常の殆どの時間、セックスをすることや性欲を感じていて、マスターベーションをしても満足しない |
セックスへの衝動が高まると自分を抑えることができない |
異性を求める唯一の動機はセックスである |
セックスを得るためならどんな手段も用いるし、どんな努力もいとわない |
落ち込んだり失敗した時や、不安なことがあるとセックスしたくなる |
セックスをしている時だけが「愛されている」、「生きている」とか安らぎを実感できる |
異性を人間としてではなく、性の対象としか見られない |
初めて出会ったばかりでもセックスしてしまうことが多い |
セックスの対象とは思えないような相手とでもセックスをしてしまう |
不特定多数の人との性関係や経験がある |
後で大変なことになると分かっていてもセックスしたい衝動が止められない |
イライラ感をセックスで鎮めようとする |
ポルノ商品や風俗などに費やす金額が莫大で、生活を圧迫するほどになっている |
不倫や複数の人との交際、性的趣味など性的なことが原因でトラブルに巻き込まれたことがある |
セックスをした後に罪悪感や不安感、後悔、空虚感などを感じる |
性依存症の危険性には何がある?
心理学者は性依存症、特にポルノを見ることへの問題点について警鐘を鳴らしています。ポルノ依存症によって引き起こされる勃起不全や射精障害などには治療する薬がありません。
実際のセックスとは異なる性的な行為ばかりを行うことにより、
実際の性生活に支障をきたす可能性があります。
また、中毒者にとっては依存症になっていることすら認識できない危険性があります。
英ケンブリッジ大学ではMRIを使って依存症の人の脳をスキャン・分析を行っています。
その結果、ポルノを鑑賞する際にアルコールや薬物などの中毒者と同じ部位に反応が起こっていることが分かりました。
その部位は腹側線条体と呼ばれ、
ポルノ依存症はコカイン依存症よりも回復するのが難しいといわれています。
性依存症による他の危険性にはどんなものがある?

性依存症の人は性病に感染するリスクがかなり高くなります。
それは、性依存症の人は避妊具を使わずにセックスする傾向があるとされていることが原因です。
そのために望まない妊娠をしてしまうことも多くなります。
中絶という大きな痛手を体に負ってしまうことにもなりかねません。
男性も中絶費用や慰謝料など、望まない高い出費という代償を支払うことになります。
さらに、性依存症の人は性犯罪を犯すリスクも大きくなります。
そのために社会的な地位や家族、友人、仕事などを失ってしまうこともあるのです。
性依存症の治療法には何がある?
性依存症の治療法ですが、性依存症は精神疾患の一つですから、精神科を受診する必要があります。
性依存症を専門に治療している精神科を探すことが大切です。
もし、自分で探すのが難しい場合には、
地域の保健所や各都道府県の精神健康福祉センターに相談してみましょう。
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まとめとして
性依存症は本人にとってはとても恥ずかしいことになります。なので、なかなか克服するための行動に出るのは難しいことかもしれません。
しかし、紹介しましたように恥ずかしさ以上に様々な危険性をはらんでいます。
是非勇気を出して精神科を受診してみましょう。
放っておきますと自分自身の人生をダメにしてしまうだけではなく、
大切な家族へも迷惑をかけてしまうことになります。