わらびのあくは毒性


生わらびには危険な中毒性のあくがある、と聞いたことありませんか?

山菜狩りで新鮮なわらびを収穫して食べる際、
大抵はあく抜きなどの下処理と調理をしてから食べるので、生のまま食べてしまうことはないと思います。


ただ、鮮度のいい食感を味わいたくて、熱湯でサラッと洗う程度だと、どうしても心配かも知れません。

その、わらびのあくの毒性や、

なぜあく抜きしてから調理するのか?

それを知っていれば安心です。

性質を知り、手軽に下処理して、安心してわらびの美味しさを楽しむ、そんな情報アイテムをお届けします。


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 生わらび中毒は、主に野生の動物や家畜、ペットなどに起こるもの

人はあまり、生のままわらびを食べたりしないので、この中毒の対象にはなり得ないものですね。

でも、外にいる動物が生のわらびを食べてしまった場合中毒症状を起こすといわれています。


ただ、野生の動物だと気付きにくいものですが、家畜やペットに異変が出たことにより、生わらびを食べたことによる中毒症状が見られたようです。

生のわらびにはビタミンB1を破壊する成分が含まれており、人間に出る症状としては、脚気などがあります。

発がん性物質もあるようです。

粘膜に損傷を与え、血尿や血液凝固不全などの症状が現れるそうです。


お散歩中のペット、ワンこやニャンこも食べないように気を付けましょう。


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 わらびは、あく抜きすれば毒性が消滅するので安心です

ビタミンB1欠乏症、つまり脚気になる成分も、発がん性のある成分も、熱処理によって消滅します。

わらびのあく抜きは、えぐみや臭みを取るだけでなく、こういった危険性を除去し、安全に食べることの出来る下処理だったんですね。

ちなみに、生のままわらびを塩漬けにする調理法がありますが、実はこれ、あく抜きせずに作っても大丈夫だそうです。

塩漬けすることにより、発がん性が消滅するようなので、昔の人の知恵には恐れ入ります。


このように、人体に影響を及ぼすような成分は、普通のあく抜き処理で十分な様ですね。

ちなみに、あくが一番強く食感もボソッとしている部分は穂先です。

この先端の形や食感が、わらびならではの美味しさで、好まれる部分でもありますね。

なので、よく水洗いした後に、しっかりあく抜きをすると安心ですよ。


 わらびの簡単あく抜き方法は、熱湯と重曹

わらびの簡単あく抜き方法の手順は、

① わらびの根元の固い部分を切り落とし、よく水洗いします。

② 大きな鍋に、わらびがしっかり浸かるくらいの、たっぷり水を張り沸騰させ火を止めてから小さじ1杯程度の重曹を入れます。

③ 1~2分放置し、少し温度が落ちたところに、わらびを入れます。

④ そのまま一晩漬け置きしたら、あく抜き完了です。

あとは、水洗いしてから調理に使いましょう。


もし、大きな鍋が無い場合は、

① 半分に切ったわらびを深めの容器に並べて入れて

② 重曹入りのお湯を容器に注ぎ、蓋をして一晩寝かせましょう。


加熱し過ぎたり、重曹が多過ぎたりすると、わらびが溶けたようにクタクタになってしままいます。

温度と重曹は加減して行うのが良さそうです。


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 まとめとして

わらびの中毒性や発がん性物質など気になる要素は、あく抜きで完全払拭出来ます。

新鮮なうちにササッと処理して、大人のほろ苦い美味しさを楽しんで下さい。


どうしても苦みが気になる人には、油を使った調理がおすすめです。

てんぷらや炒め物にすれば、まろやかな美味さのわらびが楽しめますよ。

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