
腎不全になりますと、人工透析をすることが当たり前と思っていました。
ところが、腎不全にもかかわらず人工透析をしないで10年も元気に生活されている方がいます。
その方のお名前は、バイオリニストであり料理研究家のリュウ・ウェイ(劉薇)さんです。
今回は、リュウ・ウェイさんが腎臓の機能を高め働きを良くするために、日々の食事で実践されている7つの重要な方法をご紹介させてもらいます。
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食事で腎臓の機能が快復する!!
リュウさんは、2004年に腎不全を医師から告げられ人工透析をすすめられました。でも、バイオリニストでもあることから、人工透析をすればご自身の演奏活動に支障がでてしまいます。
そこで、人工透析を断りそれまで無頓着であった食生活を根本的に見直したのです。
最初は、一般的な病院での食事指導による食事療法を試しました。
でも次第に不満がでてきました。
病院での食事指導による食事療法は、食べ物の種類や量の制限が多くあること。
そのうえ食事の質や添加物については全く考えられていないことに気がついたのです。
その後、食生活を試行錯誤するうちに出合ったものがありました。
それは、リュウさんが子供の頃から親しんでいた雑穀です。

リュウさんは、古くから受け継がれてきた低カロリーでしかも滋養の多い雑穀食で病気を改善しようと一大決心をしたのです。
ただ、雑穀を取り入れた食事でもすぐには腎機能の数値が安定したわけではないようです。
一時は腎臓移植を覚悟したこともありました。
でも、雑穀を中心にさまざまな工夫を取り入れることで、腎機能の低下は止まりそして少し改善がみられたのでした!!
そんなリュウさんがたどり着いた、
食事による「腎臓の機能を高め働きを良くするための7つの方法」
とはどのようなものでしょうか?
それでは、くわしくご紹介をしていきましょう。
腎臓の機能を高め働きを良くするための7つの方法とは
スポンサーリンクそれでは「7つの方法」を順番にご紹介していきましょう。
1.雑穀を食べる
普段食べているのは、白米+豆類も加えた「10種の雑穀」
① たかきび・・・・ひき肉に似た食感でカロリーダウンに使用される
② ひえ・・・・・・クセはなく、軽くてふんわりした食感
③ もちきび・・・・きび粥にして疲れやデトックスに用いる
④ もちあわ・・・・グルテンが強く、もっちりとした食感
⑤ アマランサス・・豊富な栄養成分がありスーパーグレイン(驚異の穀物)と呼ばれる
⑥ 大麦・・・水溶性の植物繊維が豊富、ローラーでつぶしたものが押し麦
⑦ 緑米・・・希少価値が高く種皮にクロロフィルを含んでいる
⑧ 黒米・・・宮廷の献上米でもあり、天然色素に強い抗酸化力がある
⑨ 赤米・・・赤飯のルーツとも言われ、種皮に赤色色素のタンニンを含む
⑩ 玄米・・・白米よりビタミンB1やミネラルが多く歯ごたえがある
こちらを配合したもの。
白米と雑穀の分量は同じ割合で炊くと食べやすくなる。
2.塩分量は一品ではなく一日分で考える
減塩は食べ物1品ごとに考えると味が物足りなくなってしまう。
塩分量を一日の合計で考えると変化に富んだ味付けができて物足りなさも
感じにくくなる。
3.黒い食材を食べる
黒い食べ物は、生命力を強くし腎臓を養ってくれます。
・黒豆
・黒米
・黒ごま
・黒きくらげ
・黒松の実
・小豆
白い砂糖は使わない、また白いパンも食べないこと。

4.量より質を重視
満腹になることを目的にしないこと。
一日3食と決めずに体調に合わあせて2食でもよい。
また、旬の野菜を選び無農薬、無添加の原材料を選び、シンプルな味付けで素材の
持ち味を生かすようにする。
料理の質にこだわると、量もそれほど必要でなくなる。
5.動物性タンパク質は極力取らないこと
タンパク質は、豆類や大豆食品から植物性のものを主に取るようにして肉類は
極力減らすこと。
食べ方を変えることで、花粉症、頭痛、肩こり、それに便秘も改善されてくる。
6.利尿・排毒作用のある素材を取り入れる
腎臓病になるとむくみやすく、疲れやすくなります。
その原因になるのが老廃物ですが、それを食べ物の力で排出するようにする。
・小豆
・そば
・セロリ
・春雨
・キュウリ
・冬瓜
・ゴーヤ
・トマト
・レタス
などがおすすめです。
また、雑穀や野菜はカリウムが豊富で、ナトリウムの排出に役立ってくれます。
腎臓病食特有の「野菜のゆでこぼし」はしていない。
7.酵素、アミノ酸、オメガ3に注目しよう
生野菜、発酵食品に含まれる酵素は、高温調理で活性が失われます。
活性を失わない50度の低温調理がポイントです。
たんぱく質の主成分のアミノ酸は筋力向上、美肌、免疫力アップに欠かせない栄養素です。
アマランサスはアミノ酸を多く含んでいるので、豆類と一緒に組み合わせましょう。
また、必須脂肪酸のオメガ3は体内で合成できないので、
・麻の実
・アマニ油
・エゴマ油
で取り入れるようにする。
いかがでしょうか。
以上がリュウさんが実践されている7つの方法になります。
さて、リュウさんの著書である
「人工透析なしで10年! でも元気な私の食生活」には、上記以外の雑穀の説明があります。
その名前もご紹介しておきましょう。
・スペルト小麦
・はと麦
・コーンミール
・そば
・キヌア
・緑豆
リュウ・ウェイさんの著書のご紹介
<人工透析なしで10年!でも元気な私の食生活>
まとめとして
ところが、リュウさんは腎機能がわずか8%です。
そして腎臓病にありがちな浮腫もなく血色もよく、人工透析も受けずに元気で活動されています。
今回、リュウさんの貴重な体験を知ったことで食事の大切さや、食物のもつパワーのようなものを強く気づかされたように思います。
ご紹介しました、リュウさんがたどり着いた食事による腎臓の機能を高め働きをよくする7つの方法は、健康な一般人にも重要なメッセージを持っていると感じます。
毎日の食生活に是非取り入れていきたいですね。
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