日本の国民病とも言えるこの花粉症ですが、果たして海外でも花粉症は流行しているのでしょうか。
また、このつらい症状について、実際に外国人にどの様に説明すれば良いのかも含めご紹介いたします。
まずは、花粉症の実態を知るためにもその辺の情報からご説明させてもらいます。

日本国内での花粉症患者数はどれぐらいなの?
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花粉症の季節には、多くの方がマスク姿で歩いているのを見かけますよね。
それでは、日本国内では、どの程度の患者数がいるのでしょうか。厚生労働省の調査によると、日本国民の約30%が花粉症であると言われています。
特に首都圏では花粉症患者が約40%とも言われてまして、排気ガスが原因のひとつ(と思われる)と言われている通り、都市部に患者が多いと言えるでしょう。
逆に、花粉症の原因のひとつであるスギが無い北海道や沖縄では患者があまり多くなく、花粉症のシーズンには「花粉疎開」として、北海道や沖縄に旅行に出かける患者が増えているそうですよ。
転地療養のひとつとも言えますね。旅行会社では「花粉症特需」としてツアーを用意している会社もあるみたいですね。
海外でも花粉症は発生するの?
日本では、ほぼ国民の全員が花粉症を知っていると思われますが、それでは海外ではどうなのでしょうか。日本ではスギの花粉症が有名ですが、海外では主に
西欧ではイネの花粉症
アメリカではブタクサの花粉症
があり、日本のスギ花粉症を併せて、世界三大花粉症と言われているそうです。
西欧では、イギリスが花粉症発症の地とされており、人口の約15~20%が発症しているそうです。
アメリカでは、人口の約5~10%とされており、殆どがブタクサによるものとされているそうです。
花粉症はアレルギーのひとつですが、世界的に見ても、先進国でアレルギー患者が増えているのと同様に、花粉症を発症する人口も増えていると言えますね。
花粉症を英語で説明する時は?

さて本題となりますが、花粉症は英語で何と呼ばれているのでしょうか。
辞書をひいてみますと、
「pollinosis」
という単語が載っています。
ただこれは医療現場で使う専門用語なので、日常会話では使いません。
一般的に花粉症を意味する単語では、
「hay fever」
が多く使われるようですね。
「hay」 は干し草を意味するので、「草の花粉のアレルギー」という意味になります。
まさしくアメリカやイギリスで発症する花粉症には、まさしくこの言葉が当てはまりますね。
また
「grass fever」
という言葉も使われるようです。
こちらも意味は「草の花粉のアレルギー」になります。
その他の言葉としては、花粉を表す「pollen」とアレルギーの「allergy」を合わせた「pollen allergy」という言葉を使うのも良いでしょう。
ヨーロッパやアメリカなどでは、日本よりもアレルギーに敏感なところもありますので、「allergy」という言葉を交えた方が、より分かりやすいかも知れません。
それでは、海外の方に説明するのに適した英文をご紹介しましょう。
例えば「僕は花粉症なので、日本に住むのは大変だ」という場合は、
「I have a pollen allergy, so it’s hard living in Japan.」
と説明しましょう。
また、何の種類の花粉症なのかを説明する場合は、
「I have an allergy to Japanese cypress pollen」
と説明しましょう。この場合は、「スギの花粉症です」という説明になります。
症状が辛い時は、
「I have a runny nose.( 鼻水が出る)」
「I have a stuffy nose.(鼻がつまっている)」
「I have itchy eyes.(目がかゆい)」 と表現するとよいでしょう。
まとめとして
花粉症は日本固有の症状と思われがちですが、海外でも多くの方が花粉症に悩まされているようですね。もし、海外で花粉症を罹ってしまった場合は、今回ご紹介させていただいたことをご参考になさってください。
お医者さんには「pollinosis」と言えば、すぐに通じると思いますよ。