睡眠障害




結構寝ているつもりなのに、何故か眠い・・・という経験ありますよね。


睡眠障害にはいろいろな原因がありますが、不眠や睡眠不足はもちろん言うまでもありませんが、逆に寝過ぎることによる 過眠症 も、ひとつの睡眠障害でもあるのです。


この過眠症にも数種類がありますので、どのタイプなのかをチェックして原因を突き止め、快適な睡眠を手に入れてみませんか?


まずは、理解を深めるためにも過眠症の基本的な知識から身につけましょう。


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 過眠症について基本的なこと

いくら寝たと自覚しても、昼間の肝心な時、特に仕事中の居眠りとか経験がおありかと思われます。


この昼間に居眠りをしてしまう場合、睡眠障害が原因である事を疑いましょう。


睡眠不足による眠気は当然ですが、十分寝たのに強い眠気を感じる方は要注意です。


過眠症には主に


①「ナルコレプシー」

②「特発性過眠症」

③「反復性過眠症」


の3種類があります。


「ナルコレプシー」ですが、

1,000人から2,000人に1人にみられる病気でして、主に10歳代で発症することが多い疾患となります。日中に眠気と居眠りが繰り返し生じてしまうのが主な症状です。


「特発性過眠症」

ナルコレプシーとほぼ同じような症状ですが、発症は10~20歳代と推測されています。
居眠りから覚めてもスッキリとせず、あまりリフレッシュできない様な症状です。


「反復性過眠症」

最も希に発生し、強い眠気を感じる時期が3日から3週間程度繰り返しますが、自然と回復してしまうという疾患です。
こちらはいつ再発するか分からない疾患でもあります。


過眠症の原因としては、主に脳内の覚醒維持機能の異常と、夜間の睡眠障害が原因と言われていますが、明確にはされていません。



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 過眠症のチェックをしてみよう!

睡眠障害11

一般的には、過眠症であるという定義は


「2週間の間、1日に10時間以上の睡眠を取っている」

「日中に何度も居眠りをしてしまう」


場合、過眠症と思われます。


インターネット上で、過眠症のチェックができるサイトが複数ありますので、まずはあなたがどのタイプに相当するのか、チェックしてみましょう。


ここでは、一般的な日常生活における眠気について評価する「エップワース眠気尺度」についてご紹介します。


このテストは、世界中の医療や産業保健の現場で広く使われてまして、非常に信頼度が高いテストです。
エップワース眠気尺度(日常生活において感じる眠気についての評価)

日常生活を思い出して、0から3のうち、最も当てはまる番号1つに○印を付けてみましょう。


問1.座って本を読んでいるとき、居眠りをすることは
絶対にない: 0  時々ある: 1  よくある: 2  大体いつも: 3

問2.テレビを見ているとき、居眠りをすることは
絶対にない: 0  時々ある: 1  よくある: 2  大体いつも: 3

問3.人の大勢いる場所でじっと座っているとき(会議や映画館など)、居眠りをすることは
絶対にない: 0  時々ある: 1  よくある: 2  大体いつも: 3

問4.他の人が運転する車に乗せてもらっていて、1時間くらい休憩なしでずっと乗っているとき、居眠りをすることは
絶対にない: 0  時々ある: 1  よくある: 2  大体いつも: 3

問5.午後じっと横になって休んでいるとき、居眠りをすることは
絶対にない: 0  時々ある: 1  よくある: 2  大体いつも: 3

問6.座って人とおしゃべりしているとき、居眠りをすることは
絶対にない: 0  時々ある: 1  よくある: 2  大体いつも: 3

問7.お昼ご飯のあとに静かに座っているとき、居眠りをすることは
絶対にない: 0  時々ある: 1  よくある: 2  大体いつも: 3

問8.自分が車を運転していて、数分間信号待ちをしているとき、居眠りをすることは
絶対にない: 0  時々ある: 1  よくある: 2  大体いつも: 3

http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/201303/hot.html


8つの質問項目の得点を足す事で判断でき、点数が高いほど日中の眠気が強いという事になります。


仮にこのテストをインターネット上で実施し、総合得点が 11点以上 であった場合、まずは専門のお医者さんに受診する事をお薦めします。


もしかしたら可能性の1つとして「うつ病」が原因の場合もあります。

 過眠症の具体的な治療法は?

過眠症
過眠症の種類により解決方法は多種多様ですので、まずは過眠症のどのタイプなのかを専門医に判断してもらいましょう。


特にナルコレプシーの場合、根治的な治療法はありませんが、適切な治療と自己努力、ご家族やご友人の協力で改善できる可能性があります。


また、投薬により日中の眠気をコントロールする事もできます。


後は 体内時計 が狂っている場合が原因のこともありますので、ご家族の協力のもとで、睡眠のリズムの正常化を図りましょう。


こちらの治療法としては、「高照度光療法」というものがあり、目から入った光で、脳にある体内時計を調整する療法です。


極端な早寝早起きで悩んでいる方など、夜の就寝時刻の前に強い光を浴びることで、症状の緩和につながるとのことです。


 まとめとして

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他にも自己努力として、カフェインの摂取量を調整するなどの対策があります。


また、枕を変えたり、マットレスを変えて、「睡眠の質を高める」という効果がまれに得られる事もあります。


ただ、こちらも明確に効果が出るとは言い切れませんので、いずれにせよ、自分で判断せずに専門医に委ねましょう。

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