
ここ数年、天候不順などで野菜の値段が高騰するケースが多いですよね。
特にレタスやキャベツ、ほうれん草などの野菜の高騰ぶりには目を見張るものがあります。
そのような場合に重宝するのが「冷凍野菜」なのですが、冷凍ものの場合、栄養が気になるという方もいらっしゃると思います。
実は、逆に栄養が上がる野菜もありますので、冷凍野菜の上手な使い方と共に、ご紹介します。
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野菜を冷凍すると栄養はどうなる?
天候不順などによる野菜の高騰が冷凍野菜を利用するひとつの理由でもあると思われます。そのような野菜を冷凍したものは「美味しくない」「栄養が心配」という声もあります。
でも実は高いレベルのビタミンと抗酸化物質を持っているのは、多くの場合で冷凍野菜なのです。
例えば冷凍にんじんは、新鮮なにんじんの約300%も上回っているのです。
野菜を冷凍はすると味も質も劣るということは無いという事を認識しておきましょう。
ただ、実際には全ての野菜に当てはまるのではなく、冷凍に向いている・向いていない野菜があります。
沢山ある野菜の中で、冷凍に向いている野菜や反対に冷凍に向いていない野菜は何かを確認していきましょう。
冷凍に向いている野菜や冷凍方法は?

一般的に野菜全般に言えることは、放置すると劣化が進みますが冷凍する事により劣化の速度が抑制できます。
例えば
ブロッコリーの
ビタミンCは1週間で半減してしまいますが、短時間加熱してから冷凍すると9割以上が残ると言われています。
新鮮な野菜を食べきれずに残したら、すぐに冷凍した方が良いと言えるでしょう。
ところで、野菜の中には「冷凍によって栄養価がアップする野菜」があります。
その代表格は
「きのこ類」です。
きのこ類は冷凍すると旨味成分であるグアニル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などが上がります。
それでは野菜の冷凍方法は?
家庭で上手に冷凍する方法としては、冷凍庫の温度設定を「強」にし、冷凍庫をなるべく開けずに素早く冷凍します。
また、アルミ等の金属製トレイに乗せて、ラップではなくアルミホイルを野菜にかけて冷凍することです。
さらに、劣化を防ぐ方法として「ブランチング」という方法があり、家庭での方法は加熱です。
こちらの熱湯にくぐらせてから冷凍すると良い野菜がたくさんあるのです。ただ、野菜によっては加熱しない方が良いものもあります。
と言いますのも、冷凍することによって、ほとんどの冷凍野菜で「食感」だけは損なわれてしまいます。
食感が重視の野菜は、冷凍せずに極力新鮮なうちに食べてしまうののが良いでしょう。
知っておきたい冷凍に向いていない野菜とは

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冷凍に向かない野菜としては、先ほども少し触れておりますが主に食感を楽しむ野菜が挙げられます。
例えば
「キュウリ」は
食感が損なわれるだけでなく、香りも味もしなくなってしまいます。
「レタス」は
パリパリ感が全く損なわれ、解凍時に水分がたっぷり出てしまい、ふにゃふにゃとした感じになってしまいますし、水分と一緒に栄養分も流れ出てしまいます。
「もやし」は
シャキシャキ感がなくなってしまいますので、炒め物などに使うと良いでしょう。
冷凍に向いていない野菜については、食感の影響をあまり受けない調理方法(炒め物など)で料理を作ると良いですが、やはり新鮮なうちに食べてしまうのが一番です。
まとめとして
事情により決めていた献立を変更したり、急用で外食になったりなどにより、使わない野菜が冷蔵庫でしなびていたりする事もあるかと思います。そうならないためにも、野菜を冷凍しておくことで、解凍して食事に出せば食材のムダを無くすことにもつながります。
また、週末などの時間がある時に、野菜を下ごしらえして冷凍保存しておけば、たとえ時間の無い時でもおいしいおかずが作れ料理の時間短縮にもなります。
ご紹介のように、せっかくの野菜も放置してしまうと栄養も落ちてしまいますので、冷凍野菜を上手に使って健康な身体を目指しましょう!