高速道路逆走11


普段から高速道路を利用される方も多いかと思いますが、


「乗用車が高速道路を逆走、追突事故発生」

などのニュースを目にすることも多いですよね。


ちょっとしたケアレスミスから発生する逆走行為は、重大な事故につながる危険極まりない行為になります。

なので、罪にもなります。


ところが、その罰則は非常に軽微なものとなっているようです。


なぜもっと重い罰則が適用されないのでしょうか?




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 高速道路の逆走違反は2点減点程度!

高速道路での逆走行為については厳しく取り締まれる罰則が無いというのが現実のようです。


一般道路ですと、この逆走という危険極まりない行為については、「一方通行逆走」という罰則がありますが、こちらは高速道路には適用されません。


また高速道路には「本線車道横断等禁止違反」という罰則がありますが、本線上を横断や転回をしない限りは適用されません。


唯一適用される罰則はといいますと、道路交通法第17条の


「車両は道路の中央から左の部分を通行しなければならない」

という違反行為のみとなり、2点の減点と罰金9,000円で済んでしまうのです。


一歩間違えば生命にも関わる危険な行為であるにもかかわらず、罰則は軽いと思われませんでしょうか。


つまり、逆送しても事故、しかも人身事故を起こさない限りは、逆走したドライバーに厳罰を下すことができないのです。


・ もし逆走で事故を起こし人を死傷させると・・
自動車運転過失致死傷罪となり、7年以下の懲役または罰金に処せられます。


・ わざと逆走し事故を起こすと・・
危険運転致死傷罪となり、被害者が怪我をすると15年以下の懲役。
さらに、被害者が死亡すると1年以上20年未満の懲役に処せられます。


追い越し車線を走行していたら、前方から逆走車が接近!!
 ↓ ↓


 注目したい逆走行為の高い致死率

事故

車が動けば当然のように事故は発生しますし、場合によっては死亡事故も発生してきます。


ところで、逆走による事故での 致死率 ですが、


一般的な事故の平均値が約2%となっていますが、


逆走による事故での致死率は、それよりも遙かに多く約12%前後と6倍近くの確率で亡くなってしまう可能性があるのです。


それもそのはずです。


80km以上で走行している車に、同じく80km以上で逆走してきた車が衝突するのですから・・・


想像を絶する衝撃を受けることになります。

なんだか背筋が寒くなりますが、この致死率からも逆走行為が危険極まりないものであることがよく分かります。


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 何が原因で逆走してしまうのか?

インターチェンジ

料金

この高速道路上の逆走行為ですが、逆走して事故を起こした場合の約6割が、

インターチェンジやジャンクション

サービスエリア

などの本線との出入口付近で発生しているのです。


サービスエリアから本線に戻る際に、誤って入口から出てしまう等々、ちょっとしたケアレスミスが原因で逆走行為は発生しています。


ということで、高速道路上の逆走行為はなぜ起こるのか?

少し詳しく見ていくことにしましょう。


主な原因としては、


「乗る」あるいは「降りる」インターチェンジを間違え、バックしたり転回して本線に戻るケース。


② 料金所に向かったものの、間違えて出口側車線から入ってしまうケースもあります。


③ また飲酒運転やドライバーが高齢者であったり認知症であったりする等々の無意識(意識が薄い)のうちに逆走をしてしまっているケースなどが考えられます。


飲酒運転はもっての外ですが、ちょっとしたケアレスミスを防ぐことにより、逆走行為は防ぐことができると思います。


認知症の方が運転してしまう場合は、ご家族の補助が必要になりますが、飲酒運転やケアレスミスなどは、本人次第でいくらでも防げます。


いかに注意力の足りないドライバーが多いのかということがよく分かる気がします。


ただ、中には高速料金を払うのがもったいないという些細な理由で、意図的に逆走行為を行うドライバーもいるようです。


この様な、運転する資格すら疑わしい様な場合にも適切な罰則が必要な気がしますね。

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 まとめとして

ご紹介しましたように、ちょっとしたミスで大事故を引き起こしてしまう可能性の高いのが逆走行為です。


ちょっとした注意が足りなかっただけで、加害者・被害者ともに人生が大きく変わってしまう可能性もあるのです。


注意喚起するためにも、もう少し罰則を明確化・強化しても良いと思いますね。


また、他人事と思わずハンドルを握るドライバーとして、自分自身も事故を起こす危険があるということも再認識した方が良いのかも知れません。

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