
がんは悪性腫瘍とも呼ばれ日本では知らない人はいないでしょう。
といいますのも、日本人の数多い死亡要因である三大疾病のうちのひとつにもなっています。
日本人の二人に一人はがんを発症するといわれてまして、さらに発症した方の三人に一人は死に至る恐ろしい病気です。
さて、つい最近の話なのですが、がん医療の最前線でがんを早期に発見する方法が考えだされました。
わたしたちの未来に明るい兆しを与えてくれそうな方法を今回は取り上げてみたいと思います。
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血液1滴!時間も3分でがんを診断!?
皆さん、血液1滴で時間もわずか3分でがんかどうかを判断できる診断方法が完成しつつあるという話があるとしたらいかがですか?実際にあるのです。
しかも、現在までのところ100パーセントの確立で、がんなのか健康体かを判断できているようです。
医療機器会社「マイテック」と昭和大学江東豊洲病院などのグループで世界ではじめて開発した方法です。
その仕組みですが、採取した血液の1滴を「マイテック」が開発した特殊な金属チップに付着させてレーザーで検査するものです。

この診断方法の良いところは、なんといっても他の病気や健康診断などで血液検査のついでにできるようになる可能性があるというものなのです。
しかも短時間で、がんであるか健康体かを判断できるという点も利点です。
なおかつ、今後1年以内の臨床応用を目指し、おいおいは数千円単位での検査料で検査が実施できるように目指している点もいいですよね。
この診断方法はがんか否かを判断できる方法ですので、どの箇所にがんがあるのかはわかりかねますのであしからず。
そもそも、がんとは?
19世紀の中頃にフィラデルフィアの名外科医のサミュエル・グロスというドクターはがんについてこう語っています。「がんについて確実にわかっていることは、我々はがんについて何も知らないということだけである」と言っています。
それから1世紀半と少し過ぎた現在21世紀。昔ほどではないにしても、現在もなお確固たるがんに対しての答えは出ていません。
がん(悪性腫瘍)は遺伝子の変異によって増殖していき周囲の組織へ浸食や転移をしていく腫瘍のことをいいます。
がん(悪性腫瘍)の場合は、まったく治療しなければ、ほとんどの確立で全身に転移をしてしまい、最終的には人間を死に追いやってしまう病気です。
日本では1981年に死因の中で一番多い要因となりました。
およそ、死因の3割を占めています。
一番多いのは喫煙などが主要因とされる肺がん。
続いて胃がん、肝がん、大腸がん、乳がん、すい臓がん
などがあるものの、適度な禁煙や健康志向の食事摂取、適度な運動などによって約40パーセントは予防が可能とも言われています。
最前線のがん診断

現在のがん医療の最前線にはその診断方法も多数存在しています。
確実にというものではないにしても、ある一定の効果を上げてきているのが現在の医療の進歩といえるでしょう。
ここが上記でお話した19世紀とは違う点ですね。
がんの診断としては、たとえば”腫瘍マーカー”と呼ばれるものがあります。
がんには多くの種類があるのですが、その中には”腫瘍マーカー”といわれている特徴的な物質を作り出すものがあるのです。
体液中(主に血液中)に健康なときにはみられない、がん特有の物質が現れることがあるのです。
これらの物質(腫瘍マーカー)で測定可能なものを臨床検査として使用されます。
また最近では、PET検査なるものが注目を集めているようです。
PET検査は
「がんの形」をみる従来型から、
「がんの機能をみる」という原理の検査なのです。
そうすることによって完璧ではないものの、非常に有用性の高い診断方法とされています。
また、最近では、かかりつけのような1か所だけでの診断ではなく、セカンドオピニオンといったような別の病院で診てもらうようなスタイルも増えているようです。
まとめとして
いままでは、本当はがんだったとしてもわかりづらい箇所であれば手遅れになってしまったりしていました。今回ご紹介した診断方法がもし浸透することができれば、がん医療のさらなる進歩に繋がりそうですね。
そうなれば、近未来のがんの治癒率も向上する可能性も秘めているように感じます。