世界中の大勢の人々がクリスマスシーズンを待ち焦がれます。

もしかしたらこの記事を読んでいるあなたもその一人かもしれませんね。


しかし、この日本においては、
そもそもクリスマスを祝うという習慣は全くありませんでした。

今では日本人の殆どの人がクリスマスを祝うようになっています。


でも、クリスマスについて一体どれだけのことを知っているでしょうか。

例えば、聖書の中に登場する、

「イエス・キリストの誕生日」

といわれていますが本当なのでしょうか。

この記事ではクリスマスの由来について知っておきたい事を取り上げます。


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 中世のイギリスではクリスマスは禁じられていた

聖書を少し読んでみるだけで、

「クリスマスは聖書にもキリスト教にも由来しない」

ということが分かります。


様ざまな宗派の聖書学者たちもそのことを認めています。

そのため、1647年にイギリスでクロムウェルの議会が開かれた際、
そこでクリスマスを懺悔(ざんげ)の日と定められました。

そして、1652年にはクリスマスは完全に禁止されました。


歴史家のペニー・L・レスタドは次のように述べています。

「キリスト降誕について説教する聖職者は投獄される危険があった。

教会を飾り付けた教会管理人には罰金が課せられた。

法律により、店はクリスマスの日でも通常の営業通り開いていた。」

これは清教徒の改革者たちが、

聖書にない慣習を教会が作り出すべきではないと信じていたからでした。

清教徒たちは精力的に説教を行い、クリスマスの祝いを糾弾する文書も配布しています。



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 聖書はイエス・キリストの誕生日についてなんと述べているのだろう?

聖書の中でイエス・キリストの誕生日について、なんと記述されているのかと言いますと。

新約聖書と呼ばれている聖書の、

ルカの福音書の6章6節から9節を読んでみて下さい。


そこには、イエス・キリストが誕生した夜のことが書かれています。

その夜、羊飼いたちが外で野宿をしながら羊たちの世話をしている様子が述べられています。

イスラエル地方の12月は雨期で、とても寒い季節に雨が降っているために外で野宿することはできないと言われています。

その記述からも、イエス・キリストは冬に、まして12月25日に生まれたのではないことが分かります。


ですから、クリスマスはイエス・キリストの誕生日とは全く関係ありませんし、
聖書に由来するものでもないと言えるわけです。

また、新カトリック百科事典の中でも次のように述べられています。


「キリスト誕生の日付は知られていない。福音書はその日もその月も示していない」。

 クリスマスの由来はいったいなんだろう?

クリスマスの由来は、いったいなんだろうと思ってしまいますが。


新カトリック百科事典の中では、

クリスマスの由来について次のように述べられています。


「H・ユーセナーが提案し、

今日のたいていの学者により受け入れられている仮説によると、

冬至の日付(ユリウス暦の12月25日、エジプトでは1月6日)がキリストの誕生日とされたのである。

なぜなら、その日に太陽が北の空に戻り始めたので、

異教のミトラ信奉者たちはディエースナーターリスソーリスインウィクティ(無敵の太陽の誕生日)を祝ったからである。

西暦274年12月25日にアウレリアヌス帝が太陽神を同帝国の主要な守護神と宣し、
カンプス・マルティウスでその太陽神に神殿を捧げた。

クリスマスはローマで太陽崇拝が特に優勢であった時期に起こった」。

というわけで、クリスマスはイエス・キリストの誕生日でもなく、
聖書に由来するものでもなく、キリスト教の祝いでもなかったことが分かります。


全くキリスト教とは関係のない、異教の祭りが由来だったと言えるのではないでしょうか。


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 まとめとして

クリスマスの由来がキリスト教とは全く関係のない、
異教に由来すると知ってがっかりされた方もおられるかもしれません。

さて、自分が何かの行事に携わるに際して、それが何に由来するもので、
どんな意味があって行われるものなのかを知ることは大切なことではないでしょうか。

仮に友人の方から、
これからある集まりに行くからついてきて欲しいと言われて、何も聞かないで行けるでしょうか。

今回のこの記事を通して、クリスマスの由来の知識を少しでも理解していただけたら幸いに思います。

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