力士 給料


日本の国技と言われる相撲ですが、あまり馴染みがないと言う方も多いのではないでしょうか。

相撲については、いろいろ知らないことが多いと言うこともあるかも知れませんね。


その中でも気になるのはお金のこと、
つまりお相撲さんのお給料ではないでしょうか。

いったいどこから、どのくらい貰っているのだろう?


今回はそんな力士のお給料や他の収入についてのお話しです。

また、優勝したらどれくらいの金額になるのかも調べてみました。



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 関取や幕下力士の収入内容の一覧や相撲協会の収入源のこと

十両以上の力士は日本相撲協会からお給料を貰っています。
スポーツ選手としては珍しい月給制なのです!


十両より下の幕下以下の人達は力士養成員と呼ばれています。
その力士養成員には、基本的にお給料と言うものはありませんし褒賞金もありません。

その代わり、本場所ごとに場所手当というものが、年に6回支給されます。
そして、力士には「たにまち」と言われる後援会からもお金が出ています。

またスポンサーが出してくれる懸賞金も大きな収入になっています。


それでは、各力士の給料や他の収入内容を一覧にしてみました。
少々複雑ですがじっくりと見ていくことにしましょう。

その後、具体的な金額を説明させてもらいます。


力士の収入の内容を一覧にしてみました。
収入の種類内 容 等対象となる力士
給 料毎月の支払い
十両以上(関取)
ボーナス年2回 
9月・12月
十両以上(関取)
褒賞金年6回 
本場所の開催月
十両以上(関取)
本場所特別手当年6回
本場所の開催月
小結以上
力士補助金年3回 
東京での開催月
十両以上(関取)
出張手当年3回 
地方での開催月
十両以上(関取)
場所手当年6回
本場所の開催月
力士養成員
(幕下以下の力士)
勝星奨励金本場所の成績により
支給される「奨励金」
力士養成員
(幕下以下の力士)
勝越金本場所の成績により
支給される「奨励金」
力士養成員
(幕下以下の力士)
優勝賞金毎場所優勝力士
大相撲の番付

横綱・大関・関脇・小結・前頭・十両・幕下・三段目・序二段・序の口

「十両」以上 ⇒「関取(せきとり)」と呼ばれる

「幕内力士」⇒ 横綱・大関・関脇・小結・前頭

「幕下」以下 ⇒「力士養成員」と呼ばれる

力士にお金を支払うためには、日本相撲協会に収入がないといけませんが、

協会としての収入をまとめますと以下のようになっています。

日本相撲協会の収入内訳

・相撲事業 = 場所のチケット販売収入や放映権など。

・貸館事業 = 協会が所有している国技館を第三者に貸し出している。

・広告・物品販売事業 = 雑誌の販売やカレンダーの販売、相撲博物館の運営収入など。

・一般外来診療事業 = 国技館併設の相撲診療所での一般の方が受診した診療収入。

・協会員福利厚生事業 = 協会員(相撲取りや親方等)向けの診療収入。


日本相撲協会の業務・財務情報



 十両以上の力士の月給はどれくらい貰えるの?ボーナスは?

ここからは、各力士の収入金額の詳細を説明していきましょう。


力士の月給と呼ばれるものですが、

十両以上の関取と呼ばれる力士に毎月支給されています。

具体的な金額ですが、

19年度(19年初場所)から次のようになっています。

  • 横綱は ⇒ 300万円
  • 大関は ⇒ 250万円
  • 三役は ⇒ 180万円(関脇・小結)
  • 平幕は ⇒ 140万円(前頭)
  • 十両は ⇒ 110万円

  • その支給ですが、本場所ごとに成されます。

    ですから仮に11月場所で負け越して、1月場所で幕下に落ちるとしても12か月分が支払われます。


    賞与(ボーナス)ですが、

    年2回の、9月と12月に賞与が支給されています。

    その金額は、1か月分の給料分です。

    9月と12月は、それぞれ合計すると、月給の2か月分が貰えることになります。


    力士の月給制は、昭和32年(1957)の5月から実施されています。

    それまでは、

  • 持ち給金(褒賞金の旧称)
  • 興行の売り上げの一定割合(歩方金・ぶかたきん)
  • でした。

    「三役力士」とは

    幕内力士の:大関・ 関脇・ 小結
    ただし大関は特別な地位のため、関脇・小結のみを指すことが多い。

    三役揃い踏み:
    千秋楽結びの三番の前に、大関・関脇・小結に相当する力士がそろって土俵上で四股を踏むこと。

    なお現在では横綱もこれに含まれている。

    また番付によって大関が一人または不在の場合は、平幕がこれに含まれることもある。

    Wikipedia

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     褒賞金は本場所ごとに支給され勝ち星で金額もアップ!

    褒賞金は、本場所(年6回)ごとに支払われるものです。

    力士の給料は先ほどの月給褒賞金が大きな柱となっています。


    支給金額ですが、

    標準額 × 4,000倍した金額 ⇒ 力士に支給

    4,000倍と聞くと、すごい金額と思われますが、
    褒賞金の標準額が小さい金額なのです。


    具体的には、

    番付の序ノ口に載った段階で、3円(最低支給標準額)なのです。

    この最低支給標準額ですが、番付で決まってきます。

    番付の低い方から、

  • 序ノ口:3円
  • 十両:40円
  • 前頭・小結・関脇:60円
  • 大関:100円
  • 横綱:150円

  • となっています。


    この標準額の面白い点ですが、力士の頑張り次第で金額が加算されるのです。

    例えば、

    ・勝ち越し星1個 ⇒ 50銭(0,5円)
    ・金星1個 ⇒ 10円
    ・幕内優勝 ⇒ 30円
    ・幕内全勝 ⇒ 50円


    以上のような金額で加算されます。

    仮に、十両へ昇進したときに、先ほどの最低支給標準額の40円に満たない場合には、
    その額(40円)に引き上げられ、その金額からスタートになります。

    また、負け越しをしても褒賞金の減額はなく積み上がっていきます。


    金額の単価は小さいですが、

    幕内全勝であれば、

    50円 × 4,000 = 200,000円

    この金額が本場所ごとに、月給に加算された金額が支払われることになるのです。


    幕下以下の力士には支給されませんので、加算がされるだけです。
    関取になるまで、おあずけということですね。


     もらってうれしい本場所特別手当や力士補助金とは

    十両や小結以上の力士にはさらに、

  • 本場所特別手当(小結以上)
  • 力士補助金(十両以上)
  • というものが支給されています。


    〇 本場所特別手当

    こちらは、本場所に出場するたびに貰えるもので、年に6回支給されます。

    ただ、出場の日数によって金額の違いがありまして、

    ◎ 11日以上出場した場合は、

  • 横綱は ⇒ 20万円の満額
  • 大関は ⇒ 5万円の満額
  • 関脇・小結は ⇒ 5万円の満額

  • ◎ 6日から10日の出場の場合ですと、それぞれ満額の3分の2を支給。

    ◎ 5日以内の出場は、満額の3分の1が支給されます。

    全休の場合は当然支給されません。


    〇 力士補助金

    十両以上の関取に支払われるもので、

    東京場所(1月・5月・9月)が行われる、年3回支給されるものです。

    支給金額は ⇒ 一律25,000円
    となっています。

    こちらは、髪結いのための油代や稽古まわしの購入代として支払われるもので、
    消耗品の購入補助と言ったところでしょうか。


     サラリーマン並み!?出張手当とは

    これまでの支給にさらに手当てもあります。

    それが、

    出張手当です。

    地方での開催月の年3回の支払いとなっています。
    【 地方場所 ⇒ 大阪(3月)・名古屋(7月)・九州(11月)】

    こちらは、十両以上の関取力士に支給されているものです。


    その支払額は、

    1日の宿泊費と日当 × 35日分貰えることになっています。

    その、宿泊費と日当の内訳ですが、

  • 横綱は: 宿泊費8,000円、日当3,000円
  • 大関は: 宿泊費7,500円、日当2,000円
  • 関脇小結は: 宿泊費6,500円、日当1,600円
  • 前頭は: 宿泊費5,700円、日当1,400円
  • 十両は: 宿泊費5,000円、日当1,200円

  • 横綱ですと、

    (8,000円 + 3,000円)× 35日 = 385,000円

    といった金額になります。


     幕下以下の「力士養成員」の報酬はどれくらいなの?

    幕下以下の力士養成員には、関取のような月給や褒賞金は支払われません。

    その代わり、

  • 場所手当(本場所の年6回
  • 奨励金(勝星奨励金・勝越金)

  • が支給されます。


    〇 場所手当

    本場所ごとに年に6回支給されています。

    金額は、19年度(19年初場所)から次のようになっています。

  • 幕下が ⇒ 165,000円
  • 三段目が ⇒ 110,000円
  • 序二段が ⇒ 88,000円
  • 序ノ口 ⇒ 77,000円

  • 以上の様な金額になっています。

    2か月に1回でこれだけですので、かなり少ないように思いますよね。
    でも基本的な衣食住の経費はかかりませんので大丈夫です。

    幕下以下の力士は相撲部屋で共同生活をしています。
    つまり、住むところ、食べることにはお金がかからないということです。


    本場所の成績によっては、次のような奨励金も支給されています。

    その内訳ですが、


    〇 勝星奨励金

  • 幕下は ⇒ 2,500円
  • 三段目は ⇒ 2,000円
  • 序二段と序の口は ⇒ 1,500円

  • この金額が支給されます。


    〇 勝越金

  • 幕下は ⇒ 6,000円
  • 三段目は ⇒ 4,500円
  • 序二段と序の口は ⇒ 3,500円

  • この金額が支給されます。

    さらにその他、本場所への電車賃や乗車券も支給されます。


     優勝したらどれくらい貰えるの?

    力士 給料1
    お相撲と言えばやはり優勝賞金ですよね。

    そして気になりますのが、1度の優勝でどれだけ貰えるのか?


    その金額はと言いますと、

  • 幕内優勝では ⇒ 1,000万円
  • 十両優勝では ⇒ 200万円
  • 幕下優勝では ⇒ 50万円
  • 三段目優勝では ⇒ 30万円
  • 序二段優勝では ⇒ 20万円
  • 序の口優勝では ⇒ 10万円

  • 以上のようになっています。

    幕内優勝の金額はやはり桁が違っていますね!!


    また、三賞である、

    殊勲、敢闘、技能のそれぞれに200万円が贈られます。


    次のサイトでは、優勝賞金や副賞について細かく説明しています。

    参考サイト:相撲の優勝賞金はどれくらい?気になる副賞にはどんなものがある?


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     まとめとして

    いかがでしょうか。

    今まであまり知らなかったお相撲さんたちのふところ事情がお分かりでしたでしょうか。

    いろいろと支給金の内訳があり、ざっと見ただけでは頭の整理ができませんね。


    ただ、こうしてみてみると、十両以上になるとかなりの額のお金を貰えるようになることが分かります。

    これだから幕下の力士さんたちも、夢を目指して頑張れるんでしょうね。

    あの巨体がぶつかり合いというすさまじいスポーツだから、金額としては妥当ではないでしょうか。

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