初めて妊娠を経験すると、一度は誰もが疑問に思うことは、
「妊娠中に風邪をひいたら薬を飲んでもいいのだろうか?」
ということ。
昔の人達は、妊娠したら、
「薬はどんなものであっても一切飲んではならない」
と教えていました。
その理由として、妊娠中に風邪薬を飲むと奇形児が生まれるから、と言う物でした。
でも、今では医学も進歩し、そんな考え方をする人はほとんどいません。
とは言え、薬の胎児への影響は全く皆無ではありません。
そこで今回は妊娠中に風邪をひいた場合に薬を飲んでいいのか?
また風邪への対処法についてお話ししていきましょう。
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このページの目次
妊婦への風邪薬の影響はどんなものなの?
妊娠すると免疫力が落ちてしまうため風邪をひきやすくなります。それで、
「風邪薬を飲むのは大丈夫なのだろうか?」
「胎児への影響はないのだろうか?」
といった心配がでてきます。
結論としましては、妊娠中であっても妊娠の時期や、薬の種類によっては飲んでも構わないということです。
ただし、自分で勝手に市販されている風邪薬を買って飲むのは、絶対にしてはなりません。
きちんと病院でお医者さんに相談して、
〇 お医者さんが処方してくれた風邪薬
〇 お医者さんからOKを出された薬
だけを飲むようにしてください。
市販の薬に含まれている抗ヒスタミン成分は、服用する量が多いと胎児に悪影響を及ぼすことがあります。
また、解熱鎮痛剤に含まれるイブプロフェンは32週を過ぎた胎児の心臓に悪い影響を与える可能性がありますので、気を付けましょう。
そして、風邪薬の箱の注意書きに、
「妊娠中の方は服用しないでください。」
と記されているものは、絶対に飲まないようにしてください。
もし妊娠中に風邪薬を誤って飲んでしまったら?
妊娠初期には、自分が妊娠していると気づかないことが多いものです。そのため知らず知らずのうちに風邪薬を飲んでしまうということもあります。
しかし1,2回の風邪薬の服用で、すぐに胎児に悪影響が出るということはありません。
妊娠に気づいた時点ですぐに服用を中止しましょう。
そして、大切なことは、
産婦人科のお医者さんにその旨を伝えると同時に、飲んだ薬の種類もきちんと伝えてください。
風邪の症状は胎児にどれだけ影響するの?
もし風邪の症状が出た場合に、胎児にどれだけ影響があるのかですが、妊婦さんが、通常40度近い熱が続かない限り、胎児に風邪そのものの影響が及ぶことはありません。
ですから、家で暖かくし、十分な睡眠や栄養のあるものを食べて、水分を摂りながらゆっくり休んでいれば大丈夫です。
ただし細菌に感染して風邪の症状が出た場合には、1週間近く高熱が続いたり、のどの痛みや鼻水などの症状が続きます。
そうなると、高熱は胎児への影響としましてはよくありません。
また、風邪の様々な症状は母体にとっても苦しいものです。
ですから、そのような症状が1週間近く続くようなら、細菌に感染した疑いがあります。
なので、早めにかかりつけの産婦人科を受診してください。
病院では、細菌に有効な抗生剤が処方されるかと思いますが、医師の処方の下に出されたものなので、心配せず安心して飲んでください。
もちろん胎児への影響はありません。
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妊娠中の風邪に対する対策には何がある?
妊娠をしている人は、風邪かな?
と思ったら無理はしないようにしましょう。
特に仕事を持っている人は、
「これくらいの風邪なら大丈夫。」
と言う考え方を改めてください。
自分一人の体ではないことを肝に銘じて、赤ちゃんのために休息しましょう。
部屋の温度は24~25度に保ち、湿度も60~70%位にするよう加湿しましょう。
ビタミンCをよく摂るようにし、水分補給やたんぱく質も十分とってください。
お勧めなのは、
これらを、好き嫌いなくなんでも食べましょう。
また、健全な生活習慣を送り、早寝早起きをし、十分な睡眠を取りましょう。
体力を付けるためにもウォーキングを毎日してみてください。
寒い時期などは、外に出るのが大変なら、家の中で足踏みをするだけでも違います。
足踏みは20分間を目標にしてみましょう。
そして、手洗いをしっかり行い、マスクを着用しましょう。
まとめとして
妊娠は女性にとっては人生の中でも一大事です。1人の人間を育ててこの世に生み出すという、壮大なお仕事なのです。
8か月くらいの経験ですが大切に過ごしてください。
元気で丈夫な赤ちゃんを生み出すなら、生まれた後の苦労はぐんと少なくなります。
どうかこの神秘的で素敵な時間を、できるだけ楽しく元気にお過ごしくださいますように。
また、風邪にはくれぐれもお気を付けくださいませ。