幼稚園11


すっかり春らしい陽気になりつつあり、幼稚園や保育園への入園準備で忙しくなる時期を迎えましたね。


中にはお子さんを幼稚園か保育園のどちらかに入園をさせようか・・・


などと迷うという事もありますよね。


そもそも、幼稚園と保育園の違いは何なのか?


ポイントを押さえてご紹介させて頂きます。

スポンサーリンク

 具体的にはどこが違うの?

そもそも、幼稚園と保育園では、設置目的自体が大きく異なります。


設置に基づく法律や関連省庁が異なってまして、


幼稚園は文部科学省管轄・学校教育法に準拠。

保育園は厚生労働省管轄・児童福祉法に準拠しているのです。

幼稚園が「子供の成長を助ける」事を目的に設置・運営されていますが、保育園は「保護者からの委託を受けて、乳児や幼児を保育する」事を目的としています。


幼稚園が子供の教育を目的としているのに対し、保育園は教育というよりも親から預かり保育する事が主な目的とされています。


ひとことで言いいます、

「教育施設」


「児童福祉施設」
の違いとも言えるでしょう。


先生の資格ももちろん異なり、幼稚園の場合は幼稚園教諭免許が必要になりますし、保育園の場合は保育士資格証明書が必要となります。


また、子供を預けることができる年齢や保育時間にも違いがありまして、


幼稚園に入園可能な子供の年齢は3歳から5歳で、平均的な保育時間は1日あたり4時間程度です。


保育園は、主に親が仕事の都合等で子供を預けなければならない様な場合に利用されているのです。


最近では、幼稚園・保育園両方の機能を併せもつ「認定こども園」という名称に代表される複合型保育施設が増えてきている様です。


保育園と幼稚園の違いを表にしてみました
   保 育 園  幼 稚 園
管 轄

厚生労働省文部科学省
対 象保育に欠ける0歳~小学校入学前までの乳児や幼児が対象満3歳~小学校入学前までの幼児が対象
申込先自治体
選考方法自治体(市区町村)が保育の必要度などを考慮した上で決定各幼稚園で選考
保育料・自治体(市区町村)が保育料を設定
・所得に応じて負担する
・私立は各園ごとに設定
・公立は自治体が設定
標準的な
保育時間
・原則として1日8時間
・その他状況を考慮して保育所長が決める
・4時間を標準として各園が定める
時間延長延長保育を実施しているところもあります預かり保育を実施しているところもあります
公 立・自治体(市区町村)の運営
・公設民営になるケースも増えています
文部科学省告示の「幼稚園教育要領」に基づき、自治体の方針に沿って各幼稚園の特色のある教育を行っている
私 立・おもに社会福祉法人等が運営する
・施設・人員の・基準や保育料は公立と同じ
・保育内容には園の特色があります
文部科学省告示の「幼稚園教育要領」に基づいて、設置者の教育方針に沿った各幼稚園の特色のある教育を行っています

※ 認可外保育所
  保育所には「認可外保育所が」あります。
  認可保育所以外の保育施設の総称となりますが、その運営や設備などは
  園によってさまざまなようです。
  なかには、自治体から補助を受けている施設もあるようです。

「認定こども園」とは

幼稚園、保育所などで

(1)就学前の子どもに幼児教育・保育を提供するものですが

保護者が働いているか、いないにかかわらず受け入れて
教育・保育を一体的に行うものです。


(2) 地域における子育て支援を行うものですが

すべての子育て家庭を対象にし、子育て不安に対応した相談活動や

親子の集いの場の提供などを行うものです 。

施設は都道府県知事が「認定こども園」として認定しています。

スポンサーリンク



 選ぶ際のポイントは?

保育園22
まず幼稚園か保育園かを選ぶに当たり、検討の一環となるポイントを決めましょう。


まずは、あなたの世帯が共働きかどうかです。


幼稚園は基本的には午後の早い時間で終わってしまいますので、その時点で迎えに行くか、預かり保育に移すかのどちらかの選択をする必要があります。


最近は幼稚園に預かり保育を併設しているケースもあり、働く女性がお子さんを幼稚園に入れるという選択肢も増えつつある様です。


保育園は両親の都合で長時間預かる事を前提としていますので、仮にお母さんが専業主婦の場合、入園を断られる可能性が非常に高いのです。

また保育料・授業料も大きく異なります。


幼稚園の場合は公立・私立の差があるものの、だいたいの授業料はほぼ同一となっています。


一方保育園の場合は、前年度の世帯収入により保育料が大きく変わってきます。


なお、この保育料は認可保育園の場合であり、無認可保育園の場合は、公的補助がありませんので、更に高額になります。


自治体によっては、公的補助が出る場合もありますので、まずは自治体に相談してみてはいかがでしょうか。


後は、

  • 園がご自宅の近くにあった方が良いのか
  • 駅に近い方が良いのか
  • お弁当か給食なのか
  • の違いもあります。


    さらに、徒歩通園・バス通園の違いもありますよね。


    また雨の日にはお迎えが必要だったりする場合もありますので、幼稚園に通わせる場合は、両親のスケジュールに柔軟性がある事が前提になります。


    もしくは身内の方にお願いできる環境があるという事も重要なポイントでしょう。

    seikatu

     正直、どちらが良いの?

    それぞれの善し悪しはありますが、正直どちらをお薦めするという事はできません。


    なぜなら、ご紹介しましたように、幼稚園を選ぶか保育園を選ぶかは、両親の勤務形態などに大きく左右されるからです。


    共働きの世帯が幼稚園に入れたとしても、働ける時間が限られてしまうか、フルタイムで働く場合は幼稚園の後に預かり保育などに入れる必要があり、それなりの授業料が掛かってしまいます。

    スポンサーリンク


     まとめとして

    お子さんの成長の為には、幼稚園・保育園のどちらが向いているのかをよく考えてみましょう。


    どうしても幼稚園の方が良いのであれば、両親のライフスタイルを変更する必要もあります。


    ご家族全体で何が最善なのかを、今一度よく考えて話し合ってみる事をお薦めいたします。

    スポンサーリンク