毎日のように事故のニュースが報じられています。
その中でも特に多いと感じるのは高齢者による事故ではないでしょうか。
年を取ってきますとどうしても反射神経が鈍くなります。
また、身体機能も衰え、そして精神的にも病気を引き起こすことが多くなります。
高齢者ご自身はあまり意識はされていないのかもしれません。
でも確実に心身共に衰えていきます。
そこで問題にされるのが免許証の返納です。
でも年を取って心身共に衰えてきたら、免許を返納しなければならないのでしょうか?
そのことについて考えてみたいと思います。
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このページの目次
高齢者ドライバーの免許返納の数
高齢者ドライバーによる事故が多発しています。その原因でよく耳にするのはブレーキとアクセルの踏み間違えです。
いずれにしましてもこのようなことから、警視庁では免許の自主返納を呼びかけています。
例えば東京都におきましては、ある年の運転免許証の返納者の数は3万5千人あまりです。
この数は前年より8000人余り増えています。
これは高齢者ご自身も、ニュースの報道を見て返納しようという意識が高まりつつあるのかもしれません。
高齢者ドライバーの運転免許証返納の年齢は?
運転免許証の返納につきましては、返納のための年齢制限というものはありません。法律上は何歳になっても免許を所持することができます。
しかし、70歳以上になりますと、「高齢運転者」と呼ばれるようになります。
これを一つの免許返納の基準と考えることができそうです。
免許の返納手順と返納による特典について
運転免許証を返納するためには、運転免許試験場又は警察署へ行かなければなりません。そちらで運転免許証取り消しの申請書を貰います。
その申請書に必要事項を記入して、運転免許証と印鑑を受付に持って行けば完了です。
返納しますと、「運転経歴証明書」が交付されます。
こちらは、ご本人の身分証明書の代わりになります。
免許証を返納した場合の特典ですが、
東京都の場合の特典では以下のようになっています。
・帝国ホテル東京の直営レストランにて10%の割引がされます。
・丸正チェーン加盟店で優待クーポン券がもらえます。
・JTBの国内旅行で3%の割引がされます。
・メガネドラッグにおきまして、メガネが10%の割引になります。
この他にも様々な特典があります。
各都道府県では、優待制度に賛同し特典を用意してくれるお店を募集しています。
どんな特典があるのかを、各都道府県に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
最近では高齢者ドライバーに対応した車も
先ほども触れましたが、
高齢者がよく引き起こす事故としましては、アクセルとブレーキの踏み間違えです。
そのため、車のメーカーも踏み間違えがあった場合でも急発進しないような制御装置の付いた車を開発しています。
例えばスバルのアイサイトのような追突防止や事故防止に役立つ機能の付いた車もあります。
新型インプレッサでは、このアイサイトが全車標準装備になっています。
このように未然に事故を防ぐ機能の付いた車に乗るのも高齢ドライバーの一つの方法ではあります。
また近い将来には、自動運転車が登場してくるでしょう。
そうすれば、免許を返納しなくても高齢者も安心して車に乗れるようになるかもしれませんね。
運転免許を返納した場合のデメリットとメリットは?
運転免許証を返納した場合には以下のようなデメリットがあります。・もう二度と車を運転することができなくなります。
・外出が今までよりだいぶ不便になります。
・ドライブが趣味という人には、趣味が一つなくなってしまいます。
・家に引きこもりがちになります。
・買い物が不便になります。
運転免許証を返納した場合には以下のようなメリットがあります。
・高齢者ドライバーによる事故が無くなります。
・高齢者の家族は安心できるようになります。
・家族やご近所とのきずなが強まります。
・車の税金がかからなくなります。
・歩くことが多くなりますので健康が増進されます。
・運転経歴証明書が発行されます。
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まとめとして
高齢者になっても、運転免許証を返納しなければならない年齢制限というものはありません。しかし、心身共に衰えが生じても運転をし続けるのはとても危険なことです。
免許証を返納すれば確かにかなりの不便が強いられるようにはなるかもしれません。
それでも一番大切な命を守ることができます。
高齢になったら、若い人たちに甘えて感謝して生きるのも選択の一つかもしれませんね。