今年も12月に突入し、年末年始の準備などで慌ただしくなってきました。
大晦日恒例の「ゆく年くる年」では全国の神社や寺が放送され、初詣で賑わい始めます。
そもそも、寺と神社ってどう違うのでしょうか?共に初詣に行く場所でもあるのですが・・・。
その違いを詳しくご紹介していきましょう。
スポンサーリンク
素朴な疑問、寺と神社の違い
一般的には、寺にはお墓があり、神社には鳥居があるという考え方が寺と神社の違いとしてよく言われています。具体的には「寺には仏教の教えを説く僧侶が住み、神社は日本の神様の魂を祀る場所」という事になります。
寺には仏像がご本尊として安置されていますが、神社にはありません。
(というか、見えないところに安置されている場合が多いです)
神様は見える存在として祀っているわけでは無いのです。
仏教と神道の違いは、まず仏教は他の神を否定し、信じる者のみが救われるという教えになります。
これに対し神道は他の存在を認め、信じる・信じないを区別せず、共存共栄を願うという事が基となっています。
この違いは、外来からの宗教と日本独自の「宗教」の違いとも言えるでしょう。
初詣についての疑問
ところで、初詣には寺・神社のどちらに行かれますか?
全国でも参拝客の多い明治神宮は神社ですし、川崎大師(平間寺)や成田山新勝寺は寺ですよね。
これは、明治時代初期に神仏分離が行われる前は、神道と仏教が一体化した神仏習合による信仰が一般化していた名残りと言われています。
要は初詣は神社でもお寺でも、特に大きな意味合いはありません。
よくよく考えてみると、受験や出産などでお参りする際は、たいてい
「学業の神様」
「安産の神様」
に関係した神社へのお参りが多いかと思います。
寺に行く事は法事などの用事しかありませんので、寺に参拝すること自体が珍しいと言えるかも知れませんね。
参拝のマナー動画で納得理解!!
<神社参拝の作法>寺や神社では、もちろん参拝に関するマナーも違ってきます。
まず神社の場合ですが、入口にある鳥居はくぐらなくても大丈夫です。
そして手洗い場は神社にしかありませんが
その手洗い場での洗い方の順番は
①左手
②右手を洗います。
③左手で受けた水で口をすすぎ
もう1回左手を洗う、という順になります。
※この一連の動作は、ひしゃく一杯の水でを行います。
さて、お参りの際には、吊された紐で鈴を数回鳴らし、2回お辞儀。
胸の高さで拍子を2回打ち、願い事を伝えましょう。
その際に、自分の名前と住所も心の中で神様に伝えると良いでしょう。
そして最後に一礼をして終わりです。
ところで、寺の場合は入口にある山門は必ずくぐる必要がありますが、その際に敷居は絶対に踏んではいけません。
またお参りの際は手を合わせて願い事を伝えましょう。その際に柏手を打つ事は絶対にしてはなりません。
ここで「おみくじ」・「お守り」の豆知識を!
この様にかなり違いのある寺と神社ですが、参拝につきものの「おみくじ」はどちらにもありますし、「お守り」もどちらにもあります。実はこの「おみくじ」ですが、参拝中に
良かろうが悪かろうが、捨てても全く
問題ないようです。
要は、おみくじにはお守りとしての役目は
無いのです。
逆に「お守り」ですが、いろいろな寺や神社のお守りをいっぱい持っても問題ありません。効力は1年と言われていますので、初詣の際に買い換えると良いでしょう。
ただ、お守りを捨てる事は避けましょう。神社の場合はどこでも良いので返納し、寺の場合はお守りを買った寺の宗派と同じ寺に返納しましょう。
スポンサーリンク
まとめとして
寺や神社で参拝方法が違うという事は、分かっている様で分かっていないケースが多いようです。マナーは違えど初詣という意味ではあまり違いはありませんが、よくよく考えてみると、全国ランキングでは寺より神社の方が参拝客が多いのは何故なのでしょう。
単純に場所の問題なのでしょうか?気になりますね。