「私、○△△マンションに住んでいるの」
「私、△○○アパートに住んでいるの」
この2つのフレーズで、あなたはどの様な印象を受けますでしょうか。
何となく、アパートは築年数の古い、ちょっと錆びた階段のある建物というイメージがあり、反対にマンションの方はオートロックがあったり、高級そうなイメージをもたれますよね?
ただ、あくまでそれはイメージであって、実際にマンションとアパートとではどの様な違いがあるのでしょうか。詳しくご紹介していきましょう。
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アパート・マンションの定義とは!ある意味常識?
アパートとマンションの違い、気になりますよね。その他にも、コーポやハイツという言い方をする建物もあったりしますが、これらはどの様に違うのでしょうか。結論から言いますと、アパートにもマンションにも明確な決まりはありません。
これは法律でも区別はしておらず、
「共同住宅」や「集合住宅」
という同じカテゴリーに分類されています。
よって、どの様な建物もアパートを名乗ろうが、マンションを名乗ろうが先ほどのコーポやハイツを名乗ろうが、何の問題もないという事になります。
アパートは、「アパートメント」という集合住宅を意味する英語を短縮した和製英語となっていますが、「賃貸の集合住宅」という意味合いが強いようです。
ところが、1960年代に当時の不動産業者が「マンション」という言葉を用いて販売したことから、急速に「マンション」という言葉が広まったと言われています。
通常ですとアパートを用いることが多いと言えますが、比較的大規模でしかも装備が豪華な建物は「マンション」と称されていることが多いと言えます。
また、「万ション」とかけて「億ション」と呼ばれる1億円以上の物件についても不動産業者が名付けたものと言われています。
業界のプロは、こう分けている!
それでは、業界において実際にはどの様に使い分けているのでしょうか。
業界のプロはこの2つの言葉をどう使い分けているかと言いますと、例えば不動産業界では、一般的に建物の「構造」で使い分けている様です。
よく不動産屋さんにある物件情報を見てみると、必ず構造に関する記載があります。
その中で
アパートは
マンションは
をそれぞれ建物の分類の基準にしているようです。
ただ、中にはアパートの分類である構造なのに、販売目的でマンションと謳っている物件もあります。
実際の物件選びの際には、名前に惑わされず建物の構造で判断するのが良いでしょう。
こういう分け方もあります
先ほどお伝えしましたように、不動産業界は構造で使い分ける事が多いようですが、実際に建設する会社や大家さんなどの所有者は、また違う解釈でマンションとアパートを分けていることもある様です。
例えば
建築基準法上、6階以上の建物にはエレベーターの設置が義務づけられていますので、6階以上の建物はマンションということになります。
上記のようなそれぞれの設備や機能性に優れたものをマンションと分類しているということですね。
まとめとして
最近の建物では、マンション並みの設備なのに「アパートメント」という名前を使った住宅もあったり、名称の流れも変わりつつあるようです。
でも、いあまだにマンション、と言われた方が聞こえが良いですが、中にはマンションという名前が付いていても、構造がアパート並みということもあるそうですので、自分の目でしっかりと確かめましょう。
マンション名といえば、駅から遠いのに「△△駅前」というマンションもよく目にしますが、こちらも名前の付け方には何の規則もないそうですよ。