配達された郵便物に、
「不足分受取人払い」
といった赤い文字が書かれてくる時があります。
ただ、それが書かれてあるからといっても
どうしたらいいのか分からないことがあります。
無視していいのか?
お金を払わなければいけないのか?
もし払うならどうやって払えばいいのか?
迷いますよね。
というわけで、今回は郵便料金の「不足分受取人払い」の詳細と、
もし支払う場合どうしたらよいのかについてお話しましょう。
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このページの目次
郵便料金の不足分受取人払いって何だろう?
・不足料金受取人払・不足分は受取人払
などの書き方(スタンプ)があるようです。
大変読みづらいのですが、
「不足料金受取人払」の文字がスタンプされています。
↓ ↓
郵便料金不足分受取人払いですが、どういうものなのか一つの例から考えてみましょう。
① 戸籍謄本を県外から送ってもらうのに、切手を貼った返信用封筒と戸籍謄本発行手数料を県外の役所へ送りました。
② 後日、返信用封筒に戸籍謄本と手数料の領収証が入れられて返信されてきました。
③ ところが、その封筒には「不足分受取人払い」の赤い文字が記されていたのです。
② 後日、返信用封筒に戸籍謄本と手数料の領収証が入れられて返信されてきました。
③ ところが、その封筒には「不足分受取人払い」の赤い文字が記されていたのです。
この場合、
どういう意味でどうしたらいいのか?
迷ってしまうものです。
実はこの「不足分受取人払い」の文字の意味は、
「もし切手の額面が不足していた場合には、差出人に返送しないで届け先に送り、不足分は届け先から請求してください」
というものなのです。
もう少し内容を詳しく説明しましょう。
今回、戸籍謄本の発行の請求事例ですと、
役所側としては、戸籍の写しを郵送により数通請求があった場合に、
その返送に対して切手の料金がいくらかかるのか予測が付きません。
そんな時に、返信用封筒にはあらかじめ最低料金分の切手だけを貼ってもらいます。
そして依頼主への返送の際に、
赤い字で「不足分受取人払い」と書けば、たとえ料金不足であっても送り届けてもらえるのです。
普通郵便には「着払い」制度がないために、このようなかたちで返送するようになります。
郵便局側としましては、あまりしてほしくはないようで、仕方なく対応しているようです。
ところで、先ほどの例の場合、
料金が不足した場合の事を考えて念のために「不足分受取人払い」と書いたのですが、
戸籍謄本の発送ぐらいですと実際は不足していない場合があるかも知れません。
もし実際に郵便料金が不足していた場合は、料金が不足しているという旨のはがきが封筒に添付されてきます。
(後ほど体験談として紹介をしております)
今回取り上げました「郵便料金が不足の受取人払い」ですが、
郵便サービスの一つとして利用できる制度ではありません。
郵便局側でも仕方なく対応しているのが現状のようです。
郵便サービスの一つとして利用できる制度ではありません。
郵便局側でも仕方なく対応しているのが現状のようです。
料金不足の郵便物は払わないといけない?無視していいのか
さて郵便料金不足の郵便物が配達された場合の対応や支払いですが、その料金が不足している郵便物には、その旨が記されたはがきが添付されて送られます。
あるいは、不足額が100円以上の物の場合は手渡しになります。
◎ はがきが貼付されている場合は、
どちらかになります。
◎ 手渡しの場合は、直接郵便屋さんが持って行きますので、
ことができます。
ここで冷静に対処をしてほしいのが、
「料金が不足なので郵便物を受け取りたくない」
「身に覚えのない郵便物で自分に必要ない」
そういう場合には、「受取の拒否」をすることもできます。
また、不在時に配達されていた場合でしたら、
受け取らない旨を記し、押印やサインをした付箋を郵便物に貼り付けて投函することができます。
尚、先ほど「不足額が100円以上の物の場合は手渡し」と書きましたが地域によって対応が異なるようです。
管理人の最寄りの郵便局に問い合わせたところ、
「不足金額の多い少ないに関係なく、はがき(料金不足のお知らせ)を添付して投函する」
との回答でした。
料金不足の手紙が届いた体験談(平成29年6月)
私自身宛に、郵便料金が不足している手紙が届いた体験がありますので画像とともにご紹介しておきます。今回、話題に取り上げています郵便料金の「不足分受取人払い」のものとは違いますが、
料金不足の郵便が配達された場合の対応の仕方がお分かりいただけると思います。
不足金額は2円と書かれています。(80円切手が貼られています)
↓ ↓
封筒と一緒に添付されていた、「料金不足のお知らせ」はがきです。
左が表、右が裏になります。(コピーしたものを並べています)
裏面の内容
画像でもお分かりいただけると思いますが、
受取人は、以下のどちらかの方法で不足分の料金を支払うことになります。
・はがきの切手貼付欄に不足分の切手を貼って投函する。
・はがきを郵便局へ持って行き不足分の料金を支払う。
もし、身に覚えのない郵便物で受け取りたくない場合には、
「この郵便物は、料金が不足しているので受け取りません」
などと記入した紙に押印、またはサインをしたものを貼り付けポストに投函すればよいことになっています。
注意したいのは、受け取り拒否の場合ですが開封前でないといけません。
自分が料金不足の郵便物を郵送してしまった!!
ご自身が料金不足の郵便物を郵送してしまうこともあるでしょう。
例えば、
そういう場合ですと、
差出人の住所や名前が書かれた郵便物であれば、また、郵便局の配達管内の物であれば差出人に返されます。
それで、郵便物に切手をきちんと貼って、再度投函すればいいわけです。
仮に差出人の住所や名前が書かれていない場合は、それが郵便局の配達管内であろうとなかろうと、受取人に配達されます。
そして、受取人に不足分の料金が請求されることになります。
日本郵政の料金受取人払いってどんなサービスなの?
スポンサーリンク今回、話題にしました郵便料金の「不足分受取人払い」と似たような感じで紛らわしく申し訳ありませんが、
日本郵政が行っている「料金受取人払い」というサービスがあります。
これは言葉の通り、
はがきや封筒の郵便代金を差出人ではなく「受取人」が負担するサービスになります。
どんな時に利用するのかと言いますと、
・アンケートの回収
・注文はがき
・契約書の受け取り
・出欠返信はがき
など、大量に印刷・配布するものに使われることが多いです。
これは、あらかじめ郵便局の承認を受けた方が利用できるサービスです。
手数料と返送されてきたその分の郵便代金を払えばいいものです。
もう少し内容の説明を付け加えましょう。
「料金受取人払い」サービスのイメージ
① 承認を受けた業者がアンケートや注文はがきを発送(この時点では郵便料金はいらない)
↓
② 受け取った人は切手を貼らず返送
↓
③ 承認を受けた業者は返送されてきた分の郵便料金を支払う
アンケートや注文ハガキなどを受け取って発送しても、
その差出人が料金の負担をしなくてもいいのがメリットですね。
また、当初発送した業者等も発送した時点では郵便料金は発生しません。
手数料と返送された分の郵便料金の支払いで済みますので経費の無駄にならないですね。
まとめとして
郵便料金不足分の受取人支払いについて考えてみました。封筒に赤い文字で「不足分受取人払い」と書いてあっても、
必ずしも料金不足が発生しているわけではないことを知って安心されたのではないでしょうか。
「不足分受取人払い」の文字があっても焦らずに対応しましょう。
また、料金不足であっても配達されてきた郵便物があらかじめ分かっていて必要な物であれば、
本文見直しの上、注意書きを追加いたしました。
管理人