手紙を出す際に、お相手の住所や氏名だけでなく、封筒の裏面に差出人としてあなたの住所や名前を書かれると思います。
ごく当たり前のように記入をしていると思いますが、たまに記入が面倒に思えることもありせんか?
でも、差出人を書いていないために、ちょっとしたトラブルになってしまうこともあるのです。
もし、この差出人を書かずに送付すると、どうなってしまうのでしょうか?
お相手に届かないということもありうるのでしょうか?
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このページの目次
封筒に差出人を書かないとどうなるの?「還付不能郵便」とは
結論から言いますと、差出人を書かなくても宛先を間違えなければ、問題無くお相手に手紙は届きます。ただし・・・
このようなときに、差出人への返送ができなくなってしまうのです。
これを、還付不能郵便と言っています。
「還付不能郵便」ってなんなの?
差出人が不明であり、また受取人住所などにも不備があり受取人にも届けることができない場合は「還付不能郵便」とみなされます。
このような場合は、
手紙の中に差出人が分かるような返送先の記載がないかどうか等々、郵便局の方が封筒の中身を調べます。
仮に中身で差出人が判明した場合、開封して差出人を確認した、という旨のメモ付きで返送されてきます。
郵便局での保管期間は?
中身を確認しても差出人が分からない郵便は一時的に郵便局で保管されます。
ただ、一定期間を過ぎると破棄されますので、重要な書類などを送る際は、特に注意が必要です。
これらは郵便法第41条でも定められていまして、
原則として3ヵ月間は保管してもらえます。
また貴重なもの(有価物)は、3ヵ月保管後に売却することで現金化し、
保管を開始した日から1年間は現金で保管してくれます。
ですからどの様な貴重なものでも、
3ヵ月を過ぎてしまうと現物は受け取れなくなってしまうのですね。
また郵便料金が不足した際は、受取人に催促することもあるのです。
この場合、受取人は支払を拒否することができます。
拒否された場合は、差出人が分からない郵便物は、郵便局に一時的に保管されることになります。
この時点で「還付不能郵便」とみなされてしまうのです。
差出人を書くことはマナーとして常識
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仮にあなたが封筒に差出人を書かずに手紙を送付したとしましょう。
その様な場合でも、お相手の住所と名前が合っており、切手がきちんと貼られていれば、お相手に手紙は届きます。
なので、差出人を書かなくても、お相手の住所と名前が間違っていなければ
「手紙が届くから良いのでは?」
とお思いの方もいらっしゃるかと思います。
でもですよ、このご時世、差出人が書かれていない手紙を開封するのは、あまり心地の良いものではありませんよね。
そのように、お相手の心情を損ねないという意味においても、書くのが手間ではあるものの、差出人を書くことはマナーの面でもとても重要なのです。
繰り返しになりますが、差出人を書いていないことによって、
受取人の住所や氏名が間違っていたり、受取人が既に別の場所に引っ越されていたり等々で、手紙が宙に浮いてしまうことはご説明したとおりです。
差出人が必須となる郵便サービスの基礎知識
ここで、少し考え方を変えてみましょう。
一般的な手紙であれば、確かに差出人の住所・氏名を書かなくてもお相手に届けることはできます。
ですが、他の郵便サービスですと差出人が必須となるものがあるのです。
例を挙げますと、
① 書留や特定記録で出す場合は、郵便窓口控えに差出人住所・氏名を記載する必要があります。
② 配達証明・内容証明・代金引換で出す場合は差出人を必ず記載しなければなりません。
これは、郵便局がきちんと送付したということを証明する為にも必要となるのす。
普段あまり馴染みのないものかも知れませんが、郵便物には差出人が必要であることを認識しておきましょう。
まとめとして
ご紹介しましたようにマナーという意味でも、封筒には差出人をきちんと書きましょう。差出人を書かなかったが故に、ちょっとしたトラブルが起きた際に、受取人の方に迷惑をかけてしまうことがあります。
特に、重要な書類を送付する際は、差出人の書き忘れに注意しましょう。
重要な書類を郵便局で開けられることの無いようにしたいですね。