私製はがきを利用されることがありますでしょうか。

というより、私製はがきそのものの概念って何なのか分からないこともあるかもしれませんね。

はがきといえば、

・官製はがき
・通常はがき
・郵便はがき

などの呼び名でいろいろな種類があります。

「それらのはがきと私製はがきの違いは何なのだろう?」

と言った疑問もわいてきます。


それでこの記事では、はがきの種類と料金について特に私製はがきについて考えてみたいと思います。


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 私製はがきは官製はがきや通常はがきより高くつく?

ご存じのように、官製はがきや通常はがき、又は郵便はがきには切手を貼る必要がありません。

それらのはがきは購入した時点で切手代が支払われているからです。


それに対し、私製はがきとは、私的に個人が作ったはがきの事を言います。
ですから、自分で作ることもできます。

あるいは観光地などで販売されているはがきなども私製はがきになるわけです。


と言うことは、私製はがきというのは、切手を購入して貼る必要があります。

なので、私製はがきの場合は別途切手を購入して貼る必要がある分、官製はがきや通常はがきより高くつくことになります。


 私製はがきを作るにはどうすればいい?規格を超えると第一種郵便物になる

ご自身で私製はがきを作るときの注意などですが、

はがきは長方形の紙でできてまして、その大きさや重さは、

  • 縦15.4㎝
  • 横10.7㎝
  • 重さは2gから6gの間
  • となっています。。

    ですから、この規格内であれば私製はがきを作ることができるわけです。

    そして、それを投函する前に62円分の切手を貼らなければなりません。


    注意したいのは、

    その規格を超えるものに関しましては、第一種郵便物の扱いになります。


    第一種郵便物って何だろう?

    第一種郵便物とは、一般的には封書を指して言うことが多いです。

    ただ、大きさや重さが規定以内であれば封筒でなくても第一種郵便物とすることができます。

    第一種郵便物には、

    ・定形郵便物
    ・定形外郵便物
    ・郵便書簡(ミニレター)
    ・レターパック(特定封筒)
    ・スマートレター(小型特定封筒)

    があります。

    ※ ちなみに、はがきは第二種郵便物と言います。

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     私製はがきを作る場合の規格と様式

    改めて、私製はがきを作る場合の規格や様式をまとめておきましょう。


    〇 私製はがきの紙質や厚さは官製はがきと同等以上のもの。

    〇 用紙の大きさは
    ・縦14~15.4㎝
    ・横9~10.7㎝
    ・重さは2gから6gまで

    〇 色は白色か淡色。

    〇「郵便はがき」と表示するか、これに相当する文字を表示する。
     ですから、「POST CARD」と表示しても構いません。

     この表示がない場合は、手紙(第一種郵便物)として取り扱われます。

    〇 郵便番号枠は必修ではありません。


    私製葉書のつきましては「内国郵便約款」の第22条に詳細が書かれています。
    原文は以下になります。

    やや長文になりますが参考になさってください。
    【 内国郵便約款 】
    (私製葉書の規格及び様式)
    第22条 当社以外の者が作成する通常葉書及び往復葉書(以下「私製葉書」といいます。)は、次に定める規格及び様式のものとしていただきます。

    (1) 通常葉書は、長辺14センチメートル以上15.4センチメートル以下、短辺9センチメートル以上10.7センチメートル以下の長方形の紙とし、往復葉書は、長辺18センチメートル以上21.4センチメートル以下、短辺14センチメートル以上15.4センチメートル以下の長方形の紙を短辺の部分をそろえて折り目が右側(横に長く使用するものにあっては、下側)になるように折り合わせ、その上片を往信部に、その下片を返信部とし、往信部の裏面と返信部の表面とがそれぞれ内側になるようにしたものであること。

    (2) 紙質及び厚さは、当社の発行するものと同等以上であること。

    (3) 重量は、通常葉書にあっては2グラム以上6グラム以下、往復葉書にあっては4グラム以上12グラム以下(往信部及び返信部のそれぞれが2グラム以上6グラム以下)であること。

    (4) 表面の色彩は、白色又は淡色であること。

    (5) 往復葉書の返信部の表面の左上部(横に長く使用するものにあっては、右上部)には、その返信部の料金支払に充てるため、往復葉書の料金の半額相当額の郵便切手をはり付け、又は第61条(料金受取人払)第1項に規定する料金受取人払の表示をしたものであること。

    (6) 表面の上部又は左側部(横に長く使用するものにあっては、右側部)の中央に、通常葉書にあっては「郵便はがき」又はこれに相当する文字を、往復葉書の往信部及び返信部にあっては「郵便往復はがき」又はこれに相当する文字を明瞭に表示したものであること。

    2 私製葉書には、あて名の記載及び郵便切手の消印に支障がない程度の透かし又は浮出の文字若しくは図若しくは紋章を施すことができます。

    参考サイト:はがきの料金は重さによって変わる?手紙の料金で発送できます

     官製はがきという言葉は正しいのか?

    実を言いますと、官製はがきという言い方は今では正しくありません。

    郵便局は、昔は国が運営していましたので、官製はがき(政府が製造したはがき)と言うことができました。

    しかし、今では郵便局も民営化されましたので、官製はがきとは言えなくなったわけです。

    その代わり、郵便はがきや通常はがき、あるいは郵政はがきなどというのが普通になっています。


     郵便はがきが値上がりしたのをご存知ですか?

    はがきの値段ですが、

    これまで郵便はがきは1枚52円で、はがき用の切手も52円でした。

    ところが2017年6月1日から値上がりし、

    1枚62円になりました。


    もちろん私製はがきにも62円分の切手を貼らなければならなくなったわけです。


    ちなみに年賀はがきですが、

    発送時期の条件はありますがこれまでと変わらず52円のままです。
    次の表を参照お願いします。


    郵便料金の一覧表です
    郵便料金一覧(2019年10月1日改定~)
    定形郵便物25g以内84円
    50g以内94円
    定形外郵便物規格内規格外
    50g以内120円200円
    100g以内140円220円
    150g以内210円300円
    250g以内250円350円
    500g以内390円510円
    1kg以内580円710円
    2kg以内な し1040円
    4kg以内1350円
    通常はがき63円
    往復はがき126円
    年賀はがき63円表面に「年賀」と朱記
    (私製でもよい)

     私製はがきを料金別納にしたい場合どうすればいい?

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    切手を貼らずに郵便物を発送できるサービスで「料金別納」があります。

    私製はがきの場合でも、

    1枚、あるいはそれ以上の枚数を料金別納としたい場合には、それらを郵便局の窓口に持って行き、その旨を伝えればいいわけです。

    「料金別納」のスタンプがありまして、それをはがきに1枚1枚押すことになります。

    あとは窓口で代金を支払えば完了です。


     まとめとして

    私製はがきを出すことはあまりないかもしれませんが、様々なことが関係しているということがお分かりでしたでしょうか。

    最近では趣味の講座などで、はがきを作ったりすることもあるかもしれません。

    オリジナルなステキなはがきで、知人に挨拶状を出したりするのもいいかもしれません。


    その際は、はがきの規格や様式に気を付けてくださいね。

    あとは62円切手を貼るのも忘れませんように!

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