喪中はがきを出されことはおありでしょうか。
愛する家族を亡くして、喪に服していることを伝えるために出したことのある人は多いかもしれません。
ところでその、
「喪中はがきとはどんなものなのでしょうか?」
日本郵政が出している通常はがきを喪中はがきとして利用する人も多いようです。
また、様々な私製はがきで、喪中はがき専用のものもたくさんあります。
私製はがきで喪中はがき用のものであれば問題ありませんが、
通常はがきを喪中はがきとして利用する場合、どれを使ってもいいのでしょうか。
この記事ではその点について考えてみたいと思います。
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このページの目次
喪中はがきとはどんなものだろう
喪中はがきですが、その意味についてについて、
「喪中であることを伝えるためのはがき」
とか、
「喪中であるので年賀状を出さないで下さい」
ということを伝えるためのものと思っているようです。
その背景として、近年では葬儀もますます小規模化が進んだこともあり、
「喪中はがきを貰って初めて不幸を知るようになった」
ということが多々あることも原因かもしれません。
しかし、喪中はがきの本来の意味は少し違います。
実は、喪中のため、
お正月祝いを控えさせていただきます
といった、
年賀を欠礼することを詫びる挨拶状
なのです。
ですから、喪中はがきとはお知らせではなく、挨拶状だということになります。
喪中はがきにはどんな種類がある?
喪中はがきといいますと、私製はがきで出されているものがたくさんあります。通常はがきに比べて紙は厚く、光沢のない落ち着いた雰囲気のものが多いです。
通常はがきですと郵便番号枠が赤くなっていますが、私製はがきの場合、薄墨で印刷されていることも多いです。
デザインはシンプルなものですが、白黒だけを使っているわけではありません。
私製はがきの場合は別途切手を貼らなければなりません。
日本郵政が出している通常はがきも、喪中はがきとして使用されることは多いです。
通常はがきにはいろいろな種類がありますが、喪中はがきとして利用されるものは、
切手の額面が胡蝶蘭になっているものが使用されます。
胡蝶蘭(右はインクジェット用です)
胡蝶蘭柄のはがきは喪中はがき専用なの?
切手の額面が胡蝶蘭柄のはがきですが、「喪中はがき」や「寒中見舞いはがき」
として使われることが多いです。
ですが、喪中はがきや寒中見舞いとして用いるのに胡蝶蘭柄を用いなければならないという決まりはありません。
しかし、郵便局の窓口で、
「喪中はがきをください」
と伝えると胡蝶蘭柄のはがきを準備してくれます。
それは喪中はがきや寒中見舞いのはがきを選ぶときに、
胡蝶蘭柄を使用する人が圧倒的に多いため、そのようなイメージが定着しているだけなのです。
胡蝶蘭柄のはがきはどうして喪中はがきとして用いられる?
日本郵政の通常はがきの中で、「ヤマユリ」
「山桜」(インクジェット用)
こちらは、どちらも華やかな印象の図柄になっています。
左(ヤマユリ) 右(山桜)
それに対し、胡蝶蘭柄は通常用もインクジェット用も単色使いで落ち着いた印象があります。
そのために、胡蝶蘭柄を喪中はがきや寒中見舞いはがき用として選ぶ傾向があるのかもしれません。
胡蝶蘭の花は喪中に向いている?
胡蝶蘭と言いますと、開店祝いなどで贈答用に紫やピンクなどの鮮やかな胡蝶蘭が飾られているのをイメージする方も多いかと思います。
しかし、真っ白な胡蝶蘭はお悔やみの場面にもよく贈られます。
その胡蝶蘭にはトゲもなく、水やりも少なくて済みますので、貰った遺族にとっても負担の少ない花になります。
さらに白一色の胡蝶蘭は清楚で控えめで上品な印象を与え、悲しみに寄り添う花でもあります。
そのようなわけで、胡蝶蘭はお悔やみにも向いているといえます。
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まとめとして
「喪中はがき」としてどんな種類のものが用いられるのかについて考えてみました。一般的には日本郵政が出している通常はがきの中で、胡蝶蘭柄のはがきが用いられるということでした。
しかし、それは必ずしも決められているものではありません。
圧倒的に多くの人が、喪中はがきとして胡蝶蘭柄を選ぶので、そのようなイメージが定着しているだけというものです。
他に私製はがきで喪中はがき用として出されているものもたくさんあります。
そちらも利用することもできます。