「はじめまして!」
こらは初対面の方などによく使うごく一般的なことばですね。
口に出してしゃべるときには何の気にもなりませんが、これをいざ文章や漢字に表すときに、
「初めまして」と「始めまして」
このどちらが正しいのか?
皆さんは疑問に思ったことがないでしょうか。
初対面のときの挨拶は、一般的には「初めまして」が正しいようですが「始めまして」という書きかたをする場合もよく見かけます。
今回は、このように一見同意義にも見える「初め」と「始め」ですがどのような意味があるのか?
また、どのように使い分ければ良いのかをさぐっていきたいと思います。
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「始め」と「初め」の違いは?
日本語だと少しわかりにくいのでちょっと英語に訳してみましょう。
そうすると
「初め」は「first」であり
「始め」は「start」または「beginning」
になります。
違いがよく分かるような気がしませんか?
要するに
「初め」とは
今まで経験したことのない、一番最初という時間的な意味合いを持つことばになります。
対しまして
「始め」は
これからスタートする、あるいは、させるといった物事を始める際に用いることばと言えます。(因みに、昔は「首め(はじめ)」とも書いたようです)
たとえば、「走り始める」や「使い始める」などが例としては分かりやすいのではないでしょうか。
では、使い分けなどもう少し具体的にみていきましょう。
日常の事例で確認できる具体的な使い分けの方法
スポンサーリンクさて「始め」と「初め」の使い分けですが実は、これといった使い分けが決められているようでもなさそうです。
例をあげますと
お正月に行う行事でもある「書き初め」です。
これも「ことし最初」という意味であれば「書き初め」で正しいと解釈できます。
逆に「これから書き始めます」という意味で「書き始め」という言葉の使いかたもあながち間違いではありません。
そして、いろいろと調べてみましたが・・
「初め」と「始め」を具体的に使い分ける「決め事」はないようです。
ただ、人によっては「始めまして」ですと、その漢字の使い方に抵抗をもたれる場合もあるかと思います。
なので、使用するシチュエーションや相手が目上の方か、あるいは対等の方かなど考慮して使いわけるのが良いかと思われます。
なんとも歯切れの悪い結論になってしまいましたが、次の事例などからもとにかく使い分けの難しさをつくづく思い知らされました。
例えば、「○○さんをはじめとする△△△チーム一同は・・・・」という場合や
遊びの、ケンケンパをする際の「はじめの一歩!」などはどちらになるのか?
そしてご飯を炊くときの「はじめちょろちょろ中ぱっぱ」の「はじめ」はどっちなの・・・?
など、いろいろと疑問がわいてきた今回のテーマでした!
まとめとして
さて、ふと思ったのですが・・・「はじめまして」をひらがなで書くケースも結構あるもので、実際に普段読んでいる文庫や新聞でもよく見かけます。
もし、どちらにしようか困った時はあまり悩まずに「ひらがな」で書いてしまうのも解決策としてはなかなか良いのではないかと感じました。
とにかく・・・、日本語は難しいですね!