このところ都市部への人口流入が止まらないようですね。
新天地を求めて多くの人がやって来るようですが、ただ新しい土地に引っ越すのは何かと大変なようです。
新しい土地に引っ越しますと、免許証などの住所を新しい住所に書き換えなければいけません。
あれは結構面倒ですね。
また、保険証の住所変更の方法は、保険証の種類によっても違うようなので注意が必要です。
今回は、その保険証の住所変更の手続き方法についてまとめてみました。
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とりあえず簡単に日本の健康保険のおさらいから
まず日本の健康保険について簡単におさらいをしておきましょう。日本の健康保険は、社会保険方式で運営される医療保険(被用者保険、職域保険)のうち、
① 健康保険法に基づく 社会保険
② 地域保健の 国民健康保険
に区別されています。
なお、公務員などの共済組合加入者の被用者保険については、健康保険法ではなくて、
国家公務員共済組合法などに基づく共済組合
の管轄になっています。
保険証(社会保険・国民健康保険)の住所変更の手続きは?
それでは、社会保険と国民健康保険の大まかな住所変更の手続きをみていくことにしましょう。〇 社会保険の場合 〇
① 同じ都道府県内で住所を変更する場合
「被保険者住所変更届」に記入して全国健康保険協会に提出しましょう。
保険証は継続して使用するので、保険証裏面に住所を手書きで書き換えて使用します。
② 別の都道府県に住所を変更する場合
「被保険者住所変更届」に記入して転入先の住所地(新住所地)を管轄する全国健康保険協会に提出します。
後日、転入先の住所地を管轄する全国健康保険協会から変更後の保険証が送られて来ます。
なので住所変更前の保険証は返納しましょう。
③ 届出の期間:速やかに
なお、社会保険の場合でしたらこれらの手続きは会社が行ってくれます。
住所の変更があった場合は速やかに会社に報告をしてください。
被保険者住所変更届のサンプル(正確には:健康保険・厚生年金保険 被保険者住所変更届)
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〇 国民健康保険の場合 〇
手続きは、
① 同一市町村内で引っ越しをする場合
現所地の市区町村役場の窓口で住所変更の手続きをして、国民健康保険証を交換してもらいます。
○ 必要なもの:
・届出書(窓口ある所定の届出書)
・国民健康保険証
・認め印
・本人確認できるもの(運転免許証、パスポートなど)
※本人確認は市町村で異なる。
○ 届出の期間:14日以内(期間を決めていないところもある)
なお、この届出は市区町村によっては郵送による手続きができるところもあります。
② 他の市区町村へ引越しをする場合は
まず、引っ越し前の住所地の市区町村役場で「国民健康保険被保険者資格喪失届」をして脱退手続きをします。
その後、引っ越し先の住所地の市区町村役場の窓口に「国民健康保険被保険者資格取得届」をすることになります。
それぞれの手続きをまとめますと
☆ 引っ越し前の市区町村役場での手続き
○ 必要なもの:
・国民健康保険被保険者資格喪失届
・国民健康保険証
・印鑑
○ 届出の期間:14日以内
今まで使用していた国民健康保険証は返却します。
☆ 引っ越し先の市区町村役場での手続き
○ 必要なもの:
・国民健康保険被保険者資格取得届
・国民健康保険証
・印鑑(認め印で可)
・本人確認できるもの(運転免許証、パスポートなど)
※本人確認は市区町村によっては不要の場合もあるようです。
○ 届出の期間:14日以内
手続が遅れた場合には、遡って国民健康保険料を納付することになる。
例えば、
会社を退職して国民健康保険加入のための届出をしないでいた。
↓
しばらくたって届出をした。
この場合、届出を行った日からの加入とはならず、届出をすべきであった日にさかのぼって加入になります。
ブランクの期間によってはかなり高額の金額になりますのでご注意を!
例えば、
会社を退職して国民健康保険加入のための届出をしないでいた。
↓
しばらくたって届出をした。
この場合、届出を行った日からの加入とはならず、届出をすべきであった日にさかのぼって加入になります。
ブランクの期間によってはかなり高額の金額になりますのでご注意を!
まとめとして
ザッと以上のような手続きをすることになっています。こうやって見ただけでも面倒臭いですね。
けれど、保険証は病気や怪我をした際に必ず必要になりますので、面倒臭がらずに手続きをしましょう。
よく分からないようでしたら、最寄りの市町村役場に尋ねてみるのが一番です。
早めに手続きをすませ、引っ越し後の健康面の不安を減らして新しい生活にチャレンジしましょう!