タイブレークと言いますとテニスやソフトボールなどで適用されているのはご存知のことと思います。
そして、野球でもタイブレーク制が2003年から始まりました。
ところでこのタイブレークってどんなものかご存知でしょうか。
割とこまめにそのルールが変えられてきましたので、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
それで、この記事では、
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タイブレークとは何だろう?
改めてタイブレークの復習ですが、テニスやソフトボールなどの試合でなかなか勝敗が決まらない場合、試合をできるだけスムーズに決着できるようにする仕組みの事です。
日本の野球におきましては、社会人野球の公式戦で2003年から採用されるようになりました。
しかし、その細かなルールには変更が加えられてきました。
社会人野球でのタイブレークルールの変遷をたどってみましょう。
野球でのタイブレークのルールはどのように変えられてきた?
野球でのタイブレークのルールは幾度か変更があります。その変遷を少したどってみましょう。
2003年~2008年まで
延長が13回以降になっており、試合開始から4時間を超えた試合に対して適用されるようになりました。
ですから、延長が13回以降に達していたとしても、試合時間が4時間未満の場合は通常のイニングで試合が行われました。
また、試合時間が4時間を超えていたとしても、延長回が13回未満の場合にも通常のイニングで試合が行われていました。
タイブレークのルールにおきましては、1死満塁から試合が行われ、打者は前イニングからの継続者とします。
各塁の走者ですが、
○ 一塁走者は前位の打順の者
○ 二塁走者は一塁走者の前位の打順の者
○ 三塁走者は二塁走者の前位の打順の者
とします。
代打や代走を起用することはできますが、通常のルール通り代打や代走を送られた選手は退くことになります。
そして、代打者や代走者が打順を引き継ぐことになります。
2009年~2010年まで
延長が11回以降で試合の時間の長さは関係なくなりました。
ルールに関してはそのまま変更がありませんでした。
2011年~2015まで
延長12回以降に変えられ、試合の長さは関係ないままになりました。
ルールとしましては、1死満塁から試合を行い、12回の攻撃前に監督が攻撃打者を指定するようになりました。
その際には11回の攻撃終了時の打者が誰であったとしても関係はありません。
各塁の走者ですが、
○ 一塁走者は打者の前位の者
○ 二塁打者は一塁走者の前位の者
○ 三塁走者は二塁走者の前位の者
となります。
代打、代走の起用に関しましては通常のルール通りです。
なお、13回以降は12回の攻撃終了時の打順を継続して運用します。
2016年~
準決勝以降は試合開始から5時間を超過することとなり、イニングスの長短は関係なく適用されるようになりました。
ルールは準々決勝までと同様のままです。
タイブレーク制で投手・打者・走者の記録はどうなる?
タイブレーク制によって、投手・打者・走者の記録について簡単に説明します。投手に関しましては、イニング開始時に塁上にいた走者が生還した場合、失点は記録されますが、自責点にはなりません。
また、タイブレークでの1イニングを投げた場合は2/3回投球したこととされます。
完全試合の記録は途切れますが、ノーヒットノーランは継続されます。
打者に関しましては、イニング開始時に塁上にいた走者をヒットや内野ゴロ、犠牲バント、犠牲フライで生還させた場合には打点が記録されます。
走者に関しましては、イニング開始時に塁上にいた走者が生還した場合、その走者には得点が記録されます。
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まとめとして
社会人野球の公式戦に関するタイブレークについてみてきました。2003年以降取り入れられて以来、様々な変更が加えられてきた様子がうかがえます。
そのタイブレークのメリットとしましては、
延々と続くかに見える試合をある程度の長さで終わらせることができます。
また、選手の疲労や故障を減らせることもできます。
しかし、デメリットとしましては、投手自ら背負ったわけではないランナーで試合が決着してしまうということがあり得るわけです。
そして、各種の記録も使いづらくなるということもあり得ます。
タイブレークの適用に関しては、様々な問題もあるようですね。