鉛筆といえばだれでも一度は使った事がある身近なものです。
小学校に入学する時には新しい筆箱と長い鉛筆が嬉しかったものです。
しかし、現在は字を書く事自体が減ってきていますね。
ところであの鉛筆の、
HBとか2Bって何を表してるか知ってますか?
使っているのに意外と知らない鉛筆の素朴な疑問を調べてみました。
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鉛筆の記号の意味とは?
鉛筆には、
HやHB、6B
などの芯の状態を表す記号がついています。
しかし、この記号の意味を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか?
あの記号にはどんな意味が隠されているのでしょうか?
鉛筆のアルファベットの意味は次のように、鉛筆の芯の
「濃さ」と「硬さ」
を表しています。
◎ H:HARD(ハード)⇒ 硬いという意味です。
◎ F:FIRM(ファーム)⇒ 引きしまった、しっかりとしたという意味です。HとHBの間の濃さと硬さになります。
◎ B:BLACK(ブラック)⇒ 黒いという意味です。
Hとは反対で柔らかい芯になります。
また、「H」の数字が大きいほどうすくて硬い芯になります。
逆に、「B」の数字が大きいほど濃くて柔らかい芯ということになります。
日本では現在10H~10Bまでの鉛筆が販売されています。
<硬い> <柔らかい>
10H→9H→8H→7H~2H→H→F→HB→B→1B→2B→3B~9B→10B
以上のような順番になっています。
どの鉛筆が適してる?用途でかわるの?
先程の説明で、記号が鉛筆の濃さと芯の硬さを表している事は分かりました。
では、そのたくさん種類がある中でどれを選んだらいいのでしょうか?
鉛筆の使い分けをまとめてみました。
◎ HやHB(一般事務や学校など)
通常の記入であればこの濃さがおすすめです。
適度に硬く薄いのでたくさん字を書いたりするのに向いています。
小学生だと低学年では力をあまり入れずに書ける、Bや2Bを推奨している所もあります。
◎ 2H~8H(製図など)
Hの数が多い鉛筆は芯がうすく硬いので、製図などの細かい作業に使われています。
薄くて細いラインが書けるのが特徴です。
◎ 3B~6B(美術、デッサンなど)
Bの数の多い鉛筆はデッサンなどの美術関係の方がよく使っています。
芯が柔らかく濃く書けるので1本の鉛筆で色々な表現が出来ます。
以上の様に、鉛筆の記号によって適している使い方があったのですね!
鉛筆に鉛がある?その構造とか知っていますか?
鉛筆の芯は、黒鉛と粘土を混ぜ合わせて練り、それを焼き固めたものです。それに、木材の軸を合わせて鉛筆にしています。
その形状は、一般的には六角形が多いですが、三角だったり丸だったり様々です。
材料に黒鉛が入っているため高齢の方の中には,
鉛筆には「鉛(なまり)」が入っているという方もいます。
でも、実は黒鉛は鉛ではなく炭素です。
鉛ではないので安心して使ってください。
日本では17世紀の初めにあの徳川家康が使ったのが最初ではないかといわれています。
ちなみに現在の鉛筆1本(芯を削らずに機械で実験)で線を書きますと約50kmも書けるそうです。
鉛筆の保存方法のきまりはあるの?
実は鉛筆はとてもデリケートな筆記用具なのです。
温度や湿気によって濃さや硬さに変化が生じてきます。
暑いと濃く、寒いと薄くなったりするので使い終わったらキャップをつなしょう。
そして、あまり温度差のない所へ保管しましょう。
ペン立てに入れる場合は、キャップをして、字を書いている方を上に向けます。
そうすることで、いつまでも書き味が長持ちしてくれます。
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まとめとして
子供の頃には、お世話になった鉛筆も最近はなかなか使う機会が減ってしまいました。今では、シャーペンに変わったりしています。
また、スマートホンやパソコンの普及で字を書く事自体が減っていることもあります。
鉛筆を今すぐに使うか使わないかは別としても、
ご紹介した鉛筆の記号の意味を理解していれば、いざという時に迷うことなく用途に応じた鉛筆が選べるのではないでしょうか。