たけのこのあく抜き


お正月から春へ向けて、縁起物でもある食品のたけのこ

天然の採れたてのたけのこには、下処理のあく抜きをします。

米ぬかや米のとぎ汁、また灰や重曹などが使われますが、そのどれも家にない急な場合もあります。

そんなときには、少量のお米そのものでも、あく抜きが出来ます。

「ウチは無洗米だからどうなんだろう?」

って思った人。

はい、大丈夫です。

無洗米でも、ちゃんとたけのこのあく抜きができますよ。


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 あく抜きは渋みや苦みを取るだけではない!旨味が増す処理

採れたて新鮮なたけのこは、時間の経過とともに美味しさが落ちていきます。

いわゆる《灰汁》が出てきます。


この、素材から出る灰汁ですが、

人が口にすると不快な風味がするものなのです。
ですが、鮮度の高いうちに、灰汁が出続けるのを止める処理をしてあげます。

つまり、たけのこの灰汁を米ぬか入りの水から茹でることで、灰汁の成分を分解します。
それが「旨味成分と結合させる」というシステムになっています。

難しい成分名で説明すると、理科の実験のようになってしまいますが、

簡単に言えば、

「マズイものを溶かしてウマイものがくっつく!」

という事。


それが一般的なあく抜きの処理システムです。


たけのこや山菜のあく抜きに、米ぬかやとぎ汁が最適だと発見した昔の人にすごい知恵だなぁ、と感心してしまいますよね。


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 無洗米には糠があまり付いてない!あく抜きには不適正?

無洗米はあく抜きには不適正?

いえ、そんなこともないようです。

無洗米を使ってのあく抜き方法も多々紹介されています。


大雑把に言って、一握り程度の無洗米をたけのこと一緒に茹でることによって、お米のカルシウムやデンプン質などが活躍して、あく抜きが出来るそうです。

米ぬかや灰、重曹がなくても、これならばどこのご家庭でもすぐにあく抜き出来ちゃいますね。

「お米もないんだけど、、、」

という場合。


小麦粉や牛乳はありますか?
パンは残っているでしょうか?

あく抜きの素材としてピンと来ないかも知れませんが、

  • カルシウム
  • デンプン

  • を含む素材を使って処理をすると考えてみて下さい。

    理科の実験のお話みたいになってしまいました。

     無洗米を使って、たけのこのあく抜きをしてみよう

    無洗米を使った、たけのこのあく抜きの方法ですが、

    やり方は実に簡単!

    ① 表皮を2~3枚剥いたら根元を切り落として、

    ② 縦に半分に切り分けるか、小さい場合は切込みを入れます。

    皮は美味しさが逃げてしまうので、全部剥いてしまわず残します。

    ③ たけのこがしっかり収まる大きさの鍋に水を張り、

    ④ お米とたけのこを投入し、あれば鷹の爪も少々加えて中火にかけます。

    ⑤ 4~50分茹でて、根元に竹串がスッと通るくらいになったら完了。

    ⑥ 茹でたお鍋そのままに、一晩置いている間に灰汁が抜けていきます。


    翌日、残りの皮を剥き、よく洗ったら全行程終了です。


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     まとめとして

    今はスーパーなどで、すぐに料理に使える処理済みのたけのこが多く出回っています。

    なので、あく抜きをする体験が少ないかと思います。

    もし採れたて新鮮な、旬のたけのこを入手した時は、このあく抜き方法を思い出して、面倒がらずに調理してみましょう。

    水煮のたけのことは比べ物にならない、風味豊かな、また歯ごたえのいい美味しさを体験できると思いますよ。


    1月~5月頃がたけのこの旬の季節。楽しみですね。

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