家族への仕送り、あるいは遠方のご友人の結婚の報告などで現金を送りたいときに、
現金書留で送ることができます。
専用の現金書留封筒を使用しますが、料金計算がやや複雑になっています。
具体的な事例を使って、できるだけ分かりやすくまとめてみました。
また、書き方や送り方も画像をたくさん使って説明してみました。
是非、ご参考になさってください。
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このページの目次
- 1 現金書留封筒の料金はいくらで全体ならいくら必要?事例で納得!
- 2 お急ぎの時は現金書留に速達のオプションを付けましょう
- 3 付加できるオプションや相手が不在の場合の保管期間
- 4 同封額より少ない金額を損害要償額にすれば有利な場合もある!!
- 5 現金書留封筒の重さは?1万円札や5千円札、千円札の重さは?
- 6 お祝儀袋と現金2万円を送る場合の料金はいくら?
- 7 現金の上限50万円を送る場合の料金はいくら?
- 8 現金書留封筒の書き方や送り方を画像付きで詳細説明
- 9 お客様控に書かれた「お問い合わせ番号」で追跡ができる
- 10 現金書留封筒に手紙などの信書も同封して送れる!
- 11 現金書留専用の封筒でなくても現金の送付は可能です!!
- 12 現金書留は休日の配達や再配達のサービスが充実!!
- 13 まとめとして
現金書留封筒の料金はいくらで全体ならいくら必要?事例で納得!
現金書留を送る時の料金はいくらになるのでしょうか。料金の基本の計算は:
通常郵便料金 + 現金書留料金 + 現金書留封筒代金
内訳は、
・通常郵便料金 ⇒ 物品や手紙を同封するなどで重くなれば料金が違います。
・現金書留料金 ⇒ 送金する金額によって料金が違ってきます。
・現金書留封筒代金 ⇒ 大小2種類(画像あり)ありますが値段はどちらも21円です。
料金の基準を表にまとめましたのでご覧になってください。
現金書留料金の基準は以下の様になっています。
現金書留 | 現金書留料金 | 損害要償額 |
+435円(基本料金に追加) →1円~1万円までの料金 5,000円ごとに⇒10円追加 (上限は50万円) | 1万円~50万円まで |
損害要償額とは?
現金書留封筒に入れて送付する金額のこと。
差し出すときにその金額を窓口で伝えます。
(中に入れた金額より多い金額を伝えてはいけません)
そして、万一の場合に現金書留封筒が届かなかった場合ですが、
原則として、先程の差出しの際に伝えた、損害要償額の範囲内で実損額を賠償してくれます。
もし、損害要償額が不明の場合には、損害要償額は1万円となります。
現金書留封筒に入れて送付する金額のこと。
差し出すときにその金額を窓口で伝えます。
(中に入れた金額より多い金額を伝えてはいけません)
そして、万一の場合に現金書留封筒が届かなかった場合ですが、
原則として、先程の差出しの際に伝えた、損害要償額の範囲内で実損額を賠償してくれます。
もし、損害要償額が不明の場合には、損害要償額は1万円となります。
< 内国郵便約款 >
(一般書留郵便物の損害要償額)
第113条
一般書留郵便物の損害要償額は、郵便物の内容である現金の額(その内容が現金以外の物であるときは、その物の時価)を超えない額であって次に掲げる額を超えないものとします。
1. 現金書留郵便物 500,000円
(一般書留郵便物の損害要償額)
第113条
一般書留郵便物の損害要償額は、郵便物の内容である現金の額(その内容が現金以外の物であるときは、その物の時価)を超えない額であって次に掲げる額を超えないものとします。
1. 現金書留郵便物 500,000円
以下は1万円を送金した場合の料金一覧です
重さの区分 | 通常郵便料金 | 現金書留料金 | 合 計 | |
定形郵便物 (小さい現金書留封筒) | 25g以内 | 84円 | 435円 | 519円 |
50g以内 | 94円 | 529円 | ||
定形外郵便物 (大きい現金書留封筒) | 50g以内 | 120円 | 555円 | |
100g以内 | 140円 | 575円 | ||
150g以内 | 210円 | 645円 | ||
250g以内 | 250円 | 685円 | ||
500g以内 | 390円 | 825円 | ||
1kg以内 | 580円 | 1015円 |
※ 現金書留封筒は大小2種類ありますが、大きいタイプは定形外郵便物となりますのでご注意を!!
では、例をもとに料金を計算してみましょう。
< 事 例 >
現金3万円(1万円札を3枚)を入れて郵送する。
小さい方の現金書留封筒を使用 ⇒(定形郵便物 重さ25g以内とする)
通常郵便料金(84円)
現金書留料金(435円)
追加分(40円)
封筒代(21円)
ーーーーーーーーーー
合 計 580円
※ 追加分(40円)の内訳 → 10円 × 4 = 40円(2万円の追加料金分)
となります。
現金書留封筒はどこで買うの?
現金書留封筒は郵便局で購入してください。
コンビニでの販売はあまりないようです。
通販でも買える場合があります。
参考サイト:
現金書留の封筒はコンビニで買えるの?コンビニで送ることは可能か
現金書留封筒は郵便局で購入してください。
コンビニでの販売はあまりないようです。
通販でも買える場合があります。
参考サイト:
現金書留の封筒はコンビニで買えるの?コンビニで送ることは可能か
お急ぎの時は現金書留に速達のオプションを付けましょう
現金書留は速達もオプションとして利用できます。友達の結婚など急に知ったときなどに利用なさってはどうでしょうか。
速達の料金は重さにより変わってきます。
重さにより次の料金を追加してください。
250gまで ⇒ +260円
1kgまで ⇒ +350円
4kgまで ⇒ +600円
< 先程の事例でしたら >
通常郵便料金(84円)
現金書留料金(435円)
追加分(40円)
封筒代(21円)
速達料金(260円)
ーーーーーーーーーー
合 計 840円
以上の金額になります。
付加できるオプションや相手が不在の場合の保管期間
現金書留に付けることができるオプションには速達以外に次のものがあります。○ 配達時間帯指定郵便 → 午前・午後・夜間の3区分から配達時間帯の指定が可能
○ 新特急郵便 → 電話で集荷可能、午前中の差し出しで、午後5時頃までに配達
○ 引受時刻証明 → 郵便物や荷物の引受時刻を証明
○ 配達証明 → 郵便物や荷物の配達をした事実の証明
○ 本人限定受取 → 名あて人または差出人が指定した人に限り郵便物等を渡す
○ 代金引換 → 郵便物等と引き換えに、差出人が指定した代金を受取人から預かる
○ 配達日指定 → 日曜・休日も含め、指定した日に郵便物等を配達する
配達先でお相手が不在の場合はどうなるのか?
日本郵便のホームページを見ますと、
「7日間以内に受取人に配達できない場合は、差出人に返送されます。」
のように書かれていました。
配達先で、郵便物の受取人が不在だった場合には不在票を投函します。
その後、配達郵便局で7日間は保管されますが、受取人から連絡がなければ差出人へ返送となります。
※ 7日間の数え方 ⇒ 配達した翌日から7日間となります。
同封額より少ない金額を損害要償額にすれば有利な場合もある!!
窓口で現金書留封筒に入れた金額を損害要償額として伝えますが、その損害要償額は、同封した金額を「超えてはいけない」という規定はありますが、
同封金額より「少ない額ではいけない」という規定はありません。
損害要償額の復習ですが、
宛先に届かないなどの事件・事故があったときには、
「差し出し時に伝えた損害要償額を限度」
に賠償されます。
それを差出人が了承済みであれば、あえて同封額を下回る損害要償額とした方が有利なこともあります。
どういうことなのか?
現金書留料金は、
1万円までは → 435円
1万円を超えて、5,000円ごと →10円追加
(→ 1円を超えても、10円の追加)
仮に同封額が、
10,001円でしたら → 445円です。
これを窓口で損害要償額(同封額)を、
10,000円と伝える → 435円の支払いでOK
万が一の時でも10,000円は戻ってきます。
1円は戻りませんが、445円払った時より9円のお得となります。
やや細かくて現実的ではないですが、損害要償額の意味が多少分かってもらえたらと思います。
現金書留封筒の重さは?1万円札や5千円札、千円札の重さは?
現金書留の利用料金は、重さによって違ってきます。なので、参考に現金書留封筒、1万円札、5千円札、千円札の重さを量ってみました。
現金書留封筒ですが、大小2種類あります。その重さの違いも参考にしてください。
参考サイト:現金書留の封筒のサイズには2種類あるし信書も送れます
・小さい方:約119 × 197 mm
・大きい方:約142 × 215 mm
大小の封筒と1万円札との大きさの比較。封筒のそれぞれの重さ。
<計量結果>
大きい封筒:10,1g
小さい封筒:7,8g
1万円札、5千円札、千円札の重さを量ってみました。
<計量結果>
1万円札:1,2g
5千円札:1,0g
千円札:1,0g
以上のようになりました。
参考になさってください。
お祝儀袋と現金2万円を送る場合の料金はいくら?
お祝儀袋と一緒に現金2万円を送ったら料金はいくらになるでしょうか?今回、封筒は大きいサイズを使用してみました。
お祝儀袋で立派なものは、小さいサイズの封筒ではきつくて入らない場合があります。
現金書留の送り方でお祝いはどうする?詳細画像で納得理解!! ←参考サイト
まずは重さから。
<計量結果>19,0g
料金は、
通常郵便料金(120円)← 定形外郵便物で50g以内
現金書留料金(435円)
追加分(20円)
封筒代(21円)
ーーーーーーーーーー
合 計 596円
※ 追加分(20円)の内訳 → 10円 × 2 = 20円(1万円の追加料金分)
現金の上限50万円を送る場合の料金はいくら?
現金書留は損害要償額の上限が50万円となっています。なので、1回に送れる金額は50万円までとなります。
では、その50万円を送る場合の料金を計算してみましょう。
まず現金だけの重さですが、
<計量結果>53,1g
計量結果のように、現金の重さですでに定形郵便物としては送れないことが分かります。
定形郵便物は、重さが50g以内です。
なので、今回、現金書留封筒は大きいサイズを利用します。
※ 小さい封筒(定形郵便)でも使えますが、料金は定形外郵便の料金になります。
封筒の大きいサイズと50万円の重さは?
<計量結果>63,3g
料金は、
通常郵便料金(140円)← 定形外郵便物で100g以内
現金書留料金(435円)
追加分(980円)
封筒代(21円)
ーーーーーーーーーー
合 計 1,576円
※ 追加分(980円)の内訳 → 10円 × 98 = 980円(49万円の追加料金分)
現金書留封筒の書き方や送り方を画像付きで詳細説明
現金書留封筒ですが、ポストへ直接投函は出来ませんので郵便局の窓口に提出してください。また、現金を現金書留以外で送りますと郵便法違反となりますのでご注意を。
それでは、現金書留封筒の書き方や送り方を実際の画像で確認して行きましょう。
まずは、窓口で以下の現金書留封筒を買いましょう。
まず、お届け先の郵便番号を、封筒の上部の郵便番号枠に記入します。
太線のなかを記入していきます。
右下にお問い合わせ番号の四角い枠がありますが、空欄で窓口に出します。
窓口で、バーコードが印刷されたシールを貼ってくれます。
集配担当の局員等が端末機でそのバーコードを読み取ります。
(シールにはお問い合わせ番号も印字されています)
↓ 裏側
↑ ↑
右下にQRコードがありますが、局内で商品管理等に利用されるものです。
(スーパーのレジでピッピッと読み込んでるあれと同じようなものです)
封筒の中は二重になっています。内側の封筒に現金を入れてください。
「下ふた」をお越し → 「中ふた」をめくり上げ貼り付けます。
「下ふた」を貼り付け → 最後に「上ふた」でかぶせるように貼る。
丸印のところに、割り印か署名をします(印鑑はシャチハタ・認め印など自由です)
以上のように準備ができましたら、切手を貼る必要はありませんのでそのまま窓口に持って行きます。
そして、封筒に入れた金額を伝えて下さい。
料金を支払い手続きが終わりましたら、次に説明しています「お客様控」と「領収書」がもらえます。
お客様控に書かれた「お問い合わせ番号」で追跡ができる
現金書留の手続きが完了しますと、窓口で以下のような「お客様控」と「領収書」がもらえます。「お客様控」
赤い四角が「お問い合わせ番号」
↓
まず控えですが、
・受付年月日、時間
・取扱い郵便局
・依頼人の住所、名前、電話番号
・お届け先の住所、名前、電話番号
・送金金額
・お問い合わせ番号
が分かるようになっています。
お問い合わせ番号によって、配達状況の追跡ができます。
また、こちらの控えによって現金を送ったという証明にもなりますので、万が一のためにも大切に保管をしておきましょう。
次の画像が領収書になります。
※ 旧料金の時の参考金額になります。
こちらは2万円(1万円札が2枚)を送ったときの領収書になります。
< 内訳 >
定形郵便料金(82円)→ 10,0g
現金書留料金(450円)→ 430円+10円×2(1万円の追加料金分)
ーーーーーーーーーー
合 計 532円
さて、領収書の下の方に印字されてるQRコードですが、
仮に郵便事故等があった場合に、郵便局の端末で情報を読み込み事故処理等の対応に利用するものです。
個人のスマホで読み取り、追跡に利用できるものではありません。
↓ ↓
現金書留封筒に手紙などの信書も同封して送れる!
現金書留封筒は手紙などの信書も同封が可能となっています。
お祝い事やおくやみの際に一言お手紙を添えることができます。
ただしその場合は、重さで料金が変わってきますので注意をしましょう。
信書の内容など詳細は次のサイトを参考にして下さい。
参考サイト:信書とは何かを知って罪も問われず送り方も理解しておこう
現金書留専用の封筒でなくても現金の送付は可能です!!
現金を送付する場合、「現金書留専用の封筒以外の封筒では送れない」
と勘違いしてませんでしょうか?
実は、現金書留封筒以外の封筒でも現金の送付は可能です。
ただし、以下のような条件があります。
大きい方の現金書留封筒を使用しても、なおサイズが小さくて入りきらない場合。
例えば、
祝儀袋など立派なものですと、結構サイズの大きい袋があります。
大きい方の現金書留封筒でも、そのような祝儀袋が入らない場合もあります。
そんなとき、市販の定形外封筒で現金が送付できるのです。
送り方ですが、
角形6号封筒であれば、大きい現金書留封筒より一回り大きい。
(角形6号封筒でも、なお小さい場合はさらに大きい封筒を使用しましょう)
もちろん、現金の送付ですから直接ポストへ投函はできません。
窓口で現金書留で発送することを伝えてください。
現金書留は休日の配達や再配達のサービスが充実!!
現金書留の配達は日曜・休日も行っています。また、日中に不在のため配達できなかった書留ですが、
電話で、当日の19時頃までに再配達希望があったものについては、
当日(21時頃まで)に、無料で再配達してくれます。
(→ 電話受付時間は郵便局によって異なる場合があります)
(→ 配達時に不在だった場合、戸建住宅に設置した宅配ボックスへの配達も可能)
同じく再配達で、
配達日の指定もできますし、以下の時間帯に再配達をお願いすることもできます。
配達時間帯 | 時間帯の目安 |
---|---|
午 前 | 8時頃~12時頃 |
午 後(1) | 12時頃~14時頃 |
午 後(2) | 14時頃~16時頃 |
夕 方 | 16時頃~18時頃 |
夜 間(1) | 18時頃~20時頃 |
夜 間(2) | 19時頃~21時頃 |
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まとめとして
現金書留で現金を送る際の、料金や書き方がお分かりになりましたでしょうか。重さで料金が変わったりしますし、
封筒には大小2種類がありますがご存じでしたでしょうか。
お祝儀袋で立派なものは、小さい封筒ではきつくて入りづらい場合があります。
なので、封筒を選ぶとき大小どちらになるのか注意をなさってください。
料金は少々高くなりますが大きい封筒をおすすめします。