スーツ

結婚式・お葬式…改まった席にでるときに何を着ればいいのか?


何が正式なのか悩むところですね。


また、礼服とスーツの違いもわかりにくいものです。


さらに一口にスーツといっても、一般的なビジネススーツ以外に、


ディレクターズスーツ・ブラックスーツ・ダークスーツ


と種類がたくさんあります。


今回、その種類や違いをわかりやすく解説し、どういう場面で使えるのかをまとめてみました。


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 まず礼服とスーツの起源による違い

まずスーツの起源ですが

19世紀のイギリスでは貴族の着るモーニングコートというものがありました。


コートという名前がつくように外出着として使われていたものです。


そこから屋内用に、モーニングコートの長いすそを切り落としたタキシードというというものが生まれました。


燕尾服を含めたこれらをフォーマルスーツと呼んでいます。


そのタキシードがアメリカに渡りサックスーツと呼ばれるようになりました。


やがてアメリカではビジネスウェアとしてビジネスマンが着るようになったためスーツが世界的に普及していったのです。


このスーツといわれるものは


・フォーマルスーツ
・ビジネススーツ

の2つに分けられています。


一方、礼服というのは

日本特有のもので、昭和40年代から使われるようになりました。
当時の日本ではスーツを持っている人は多くありませんでした。


ただ、結婚式やお葬式など冠婚葬祭の場に必要な服が求められていました。


そこで、


「ネクタイの色を変えることでどちらにも対応できる服を」
ということで作られたのが礼服だったのです。


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 現代のスーツと礼服の種類で分かる違い

礼服
起源のところでも解説したように、スーツは大きくフォーマルスーツとビジネススーツの2つにわけられます。
(→リクルートスーツはビジネススーツのひとつです)


そしてフォーマルスーツの一つに礼服が含まれているのです。


ただし起源の項で解説したように、もともとはフォーマルスーツと日本の礼服は別のものでした。しかし最近の礼服の簡略化に伴い、現在ではこの2つは同じものとして扱われるようになっています。

ここでもフォーマルスーツ ⇒ 礼服として扱っています。

では、以下の表で礼服を含むフォーマルスーツの種類、そして着用する時間帯をまとめてみました。

  フォーマルスーツの種類  着用する時間帯
燕尾服最も格の高い夜の正礼服   夜
モーニング昼間の正礼服   朝
タキシード燕尾服に次ぐ夜の準礼服   夜
ディレクターズスーツ昼の準礼服
(黒の背広、黒とグレーの縞柄のズボン、ウエストコートを着用)
   朝
ブラックスーツ日本独自の黒い略礼服  朝・夜
ダークスーツ濃紺・ダークグレーなどの無地の一般的スーツ  朝・夜

次に、それぞれがどんなときに使われるのかを見ていきましょう。

 フォーマルスーツはどんな時に使うのでしょうか?

スーツ1
日本では、主にこのように使い分けされています。


  フォーマルスーツの種類  使い分けなど
燕尾服勲章授与の式典・指揮者など
モーニング結婚式の新郎新婦の父
タキシード結婚式の新郎やブラックタイの服装指定があるパーティなど
ディレクターズスーツ結婚式で上司など主賓格の人や親族が着用
ブラックスーツ・結婚式・お葬式に一般的
・ただし海外では葬儀用とみなされる
ダークスーツ・ブラックスーツに同じ
・海外では略礼服としてこちらが主流

ちなみに、ブラックスーツは結婚式、お葬式ともにOKです。


ただ、なかには光沢のあるスーツもありますので、それは結婚式だけ着用しお葬式のときには、光沢のないスーツを着用しましょう。


また、ビジネススーツの黒いものならお葬式にも使えそうに思われるかもしれません。


でもビジネススーツの黒は実際にはグレーがかっていて、外の明るい光でみると本当のブラックスーツではないことがすぐにわかってしまうので、注意が必要です。


どれを選べばよいかわからないときは、どういう場面で使うかなどを話して店員さんに聞いてみるといいですね。

まとめとして

いかがだったでしょうか。


燕尾服からダークスーツまで改めて違いを見てみますと、どんな時に何を着ればいいのかわかりやすくなりますね。


今回のまとめをご参考にされ、ぜひおしゃれにフォーマルスーツを着こなしてみてください。

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