速達を利用して、重要な文書や金券、チケットなどを送ることはよくあることかもしれません。
そういう大切なものを送る場合、一刻も早く届けたいので速達を利用するわけですが、
書留を利用する人も少なくはありません。
ここで一つの疑問が湧いてきますが、
「書留と速達にはどんな違いがあるのか?」
どちらを利用しても変わりはないのでしょうか。
この記事では、そうした疑問の解決になればと思いまとめてみました。
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このページの目次
書留と速達の違いって何だろう?土日も配達されるの?
書留と速達の大きな違いの概略ですが、○ 書留を送った場合、
配達時には対面受け取りになり、受領印が必要になります。
また、引受から配達までの送達過程が記録されます。
なので送達過程を追跡することができます。
○ 速達の場合は、
配達は原則手渡しですが、不在時は郵便受箱に配達することになっています。
速達は追加料金を払って、通常の配達より早く届けることができる郵便です。
ですから、一刻も早く届けて欲しい場合に利用することができます。
ただし、速達には追跡サービスはありません。
○ 補償ですが、
書留の場合、万が一紛失や盗難に遭ったら補償がされます。
重要な書類や現金、金券などを送り、相手に確実に届けたい場合に利用できます。
具体的には、郵便物が破損したり届かなかったりした場合は、差出時に申請した損害要償額の範囲内で実損額が補償されます。
速達には補償はありません。
○ 速達も書留も日曜、祝日でも配達がされます。
以上の概略をまとめたのが次の表です。
書 留 | 速 達 | |
---|---|---|
相手へのお届け | 対面渡し 受領印 | 原則手渡し 不在の時受け箱投函 |
不在の対応 | 不在票投函 持ち帰り | 受け箱に入らないもの 不在票投函 持ち帰り |
追跡サービス | 有り | 無し |
補償 | 有り | 無し |
土日の配達 | 有り | 有り |
配達スピード | 普通 | 速い |
書留と速達の差し出し方は?書留に速達を付けることも可能
書留と速達の差し出し方のまとめになります。書留は:
郵便窓口に差し出し、「書留で送りたい」という旨を伝えることで書留郵便にしてもらうことができます。
窓口に差し出した際に受領証(お客様控え)を渡されます。
そこに書かれてある問い合わせ番号を用いて、郵便物の追跡をすることができます。
速達は:
こちらも窓口に差し出して、「速達で送りたい」という旨を伝えて、速達郵便にしてもらうこともできます。
または、ご自身で料金分の切手を貼りポストに投函することもできます。
ポストに投函する場合には、封筒の右上の所に赤い線を引かなければなりません。
速達の場合、お問い合わせ番号がないので追跡したりすることはできません。
赤い線の位置
封筒を横で使用する場合
※ 「速達」は書くきまりはありませんので書かなくてもOK
さて、速達郵便をポストに投函しますと、集配の時間もかかります。
より早く届けたい場合は窓口に差し出すことをお勧めします。
また、書留郵便を一刻も早く届けたい場合でしたら、書留に加えて速達のオプションを追加することもできます。
書留と速達の料金はどうなっている?
気になる料金を説明します。書留は通常の郵便送料に「書留料金」を加えなければなりません。
書留には3種類あります。
一般書留 → 435円
現金書留 → 435円
簡易書留 → 320円
以上の書留料金がかかります。
各種書留サービスの賠償金額や料金などを一覧にしてみました。
利用する郵便サービス等 | 賠償金額 | 追加料金など |
---|---|---|
一般書留 | 差し出しの際に申し出た損害要償額が、 賠償金額の限度となります。 上限 ⇒ 500万円 【お申し出がない場合】 10万円を限度とする実損額。 | 通常郵便+435円加算 ゆうメール+380円加算 損害要償額が10万を超える場合 ↓ 5万円ごとに+21円(上限500万円) |
現金書留 | 差し出しの際に申し出た損害要償額が、 賠償金額の限度となります。 上限 ⇒ 50万円 【お申し出がない場合】 1万円を限度とする実損額。 | 郵便料金+435円加算 (専用封筒1枚21円が必要) 損害要償額が1万を超える場合 ↓ 5,000円ごとに+10円(上限50万円) |
簡易書留の亡失・き損 | 5万円を限度とする実損額となります。 | 通常郵便+320円加算 ゆうメール+320円加算 |
セキュリティサービスとする ゆうパックの亡失・き損 | 50万円を限度とする実損額となります。 | 基本運賃+380円加算 |
セキュリティサービスとしない ゆうパックの亡失・き損 | 30万円を限度とする実損額となります。 | 基本運賃のみ |
上記以外の郵便物等 | 郵便法やゆうパック約款などに規定された 一定の要件に該当する場合の損害賠償制度があります。 |
速達も通常の郵便送料に「速達料金」を加える必要があります。
重さで料金は変わります。
手紙、はがきは次のようになっています。
250gまで → 260円
1㎏まで → 350円
4kgまで → 600円
以上の速達料金がかかります。
以下は速達の料金を表にしたものになります。
手紙・はがき・ゆうメールの場合
手紙・はがき・ゆうメールの速達料金(2021年10月1日~) | ||
---|---|---|
手 紙 はがき | 250gまで | +260円(基本料金に追加) |
1kgまで | +350円(基本料金に追加) | |
4kgまで | +600円(基本料金に追加) | |
ゆうメール | 1kgまで | +330円(基本料金に追加) |
速達を利用する場合の料金一覧(2021年10月1日改定~) | ||||
---|---|---|---|---|
種 類 | 重 さ | 通常料金 | 速達料金 | 合計料金 |
定形郵便 | 25g以内 | 84円 | 260円 | 344円 |
50g以内 | 94円 | 260円 | 354円 | |
定形外郵便 (規格内) | 50g以内 | 120円 | 260円 | 380円 |
100g以内 | 140円 | 260円 | 400円 | |
150g以内 | 210円 | 260円 | 470円 | |
250g以内 | 250円 | 260円 | 510円 | |
500g以内 | 390円 | 350円 | 740円 | |
1kg以内 | 580円 | 350円 | 930円 | |
定形外郵便 (規格外) | 50g以内 | 200円 | 260円 | 460円 |
100g以内 | 220円 | 260円 | 480円 | |
150g以内 | 300円 | 260円 | 560円 | |
250g以内 | 350円 | 260円 | 610円 | |
500g以内 | 510円 | 350円 | 860円 | |
1kg以内 | 710円 | 350円 | 1060円 | |
2kg以内 | 1040円 | 600円 | 1640円 | |
4kg以内 | 1350円 | 600円 | 1950円 | |
通常はがき | 63円 | 260円 | 323円 |
書留と速達の届く日数はどれくらい?
配達日数の説明ですが、書留の配達は通常の郵便と同じくらいの日数で配達されます。
それに対し、速達の場合ですが、
差し出しが午前か午後かや、配達先にもよりますが、おおむね翌日には配達されます。
離島等への配達ですと船便になり数日遅れる場合もあります。
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まとめとして
書留と速達の違いについてみて参りました。重要な書類や現金、金券などを送る場合でしたら、
万が一の時には補償があり、手渡しで確実に届く書留を利用することが望ましいでしょう。
書留は通常の郵便物と同じスピードで配達されますが、日曜、祝日も配達されます。
なので、その分は通常の郵便物よりは早く配達されます。
さらにそれを早く届けたい場合には、書留に加えて速達のオプションを付け加えますと、より早く届きます。
今回の記事がお役にたてましたでしょうか。