香典を郵送する際の文例


突然に、遠方に住んでいた知人や親族などの訃報を聞き、香典を送らなければならないこともあります。

遠方の故人ですから、直接届けることができず郵送しなければいけません。

そんな時、気になるのが、

「香典を送る際の決まり事などは有るのでしょうか?」

香典に添えて、

「手紙を書く場合に失礼のないように書くにはどうしたらいいのだろう?」

そんな疑問が頭をよぎるかもしれません。


それでこの記事では香典の送り方やそれに添える手紙の文例についてお話ししたいと思います。


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 香典を郵送するにはどうすればいい?

香典は現金です。

なので、香典を郵送する場合には現金書留を利用しなければなりません。

その際、現金書留の専用封筒に香典袋と手紙を添えて郵送します。


香典袋も、あまりにも大きくて立派なものですと現金書留専用封筒に入らなくなりますので気を付けましょう。

普通の香典袋であれば十分入りますのでご心配なく。

香典の金額によりましては、書留料金も異なってきますのでその点も確認してください。


現金書留封筒には大小二種類ある!!
現金書留封筒には大小二種類あります。
香典袋と比較してみましょう。


現金書留封筒のサイズ
・小さい方:約119 × 197 mm 
・大きい方:約142 × 215 mm 

香典袋のサイズ:約105 × 185 mm
香典を郵送する際の文例 一般的な香典袋でしたら、小さい方の封筒でも入ります。
香典を郵送する際の文例

現金書留の送り方料金など詳しく知りたい方は次のサイトをご覧になってください

参考サイト:現金書留封筒の料金や書き方と送り方の基本!詳細画像あり

参考サイト:現金書留の封筒のサイズには2種類あるし信書も送れます


 香典に添える手紙の便せんや封筒はどんなものがいい?

香典に添える手紙の便せんや封筒ですが、

お悔み事ですので、シンプルで落ち着いたデザインの便せんや封筒を選ぶといいでしょう。

おすすめは、白無地のものであれば問題ありません。

封筒の注意点として「重なること」を避ける意味で、二重ではなく一重のものを使用しましょう。


色のついたものを使用したい場合にはグレーやすみれ色、深緑色などを使用し、明るい色は避けるのがいいです。

文房具店には、不祝儀用の送り状や手紙セットが種類豊富にあります。

なので、お好みのものを選ぶこともできます。


白無地の封筒と現金書留封筒を比較してみました。
封筒のサイズ:長形4号(90×205 mm)

手紙を送る封筒で、もっとも一般的なサイズ。
B5判の便箋を三つ折、または四つ折にして入れるのに適した大きさです。
香典を郵送する際の文例
注:画像は二重封筒になっていますが、
「重なること」を避ける意味で、二重ではなく一重のものを使用してください。 香典を郵送する際の文例 長形4号の封筒で一重のもの
香典を郵送する際の文例
小さい現金書留封筒ですと長形4号の封筒は収まりません。
  ↓  ↓
香典を郵送する際の文例
お悔やみの手紙を長形4号の封筒に入れて送る場合でしたら、
必然的に、大きい現金書留封筒での発送となってしまいます。


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 手紙は筆書きや手書きをしなければいけない?

手紙は筆書きをした方がいいのか?

と言う疑問ですが、

普段から、筆を使うことのほとんどない人であれば、筆を使わなくても万年筆や黒のボールペンで書いても問題ありません。

注意点として、カラーペンや色鉛筆などは使用しないようにしましょう。


また、字を書くのが苦手という方もいらっしゃると思います。

下手でも手書きで書いたほうが、ご遺族への気持ちも伝わりますので、手で書くようにしましょう。

香典に添える手紙ですので、縦書きの便せんに手書きで思いを書き、一枚の便せんで収まるようにまとめてください。


 香典に添える手紙の文例と「忌み言葉」とは?

香典に添える手紙の文例を2例ほどご紹介します。


手紙を書く際には、

葬儀に出席できないことへのお詫びやご遺族への励ましの言葉を書きます。
そして、手紙自体はできるだけ簡潔にまとめると良いでしょう。

< 文例1 >
○○様の突然のご逝去のお知らせを受け、とても驚き、ただ言葉を失っております。

周りの人を良く気遣う、とてもお気持ちの優しいお人柄でしただけに、ご家族の皆様のご心痛はいかばかりかと大変心を痛めております。

本来であればすぐにでも駆けつけるべきですが、遠隔地のため(あるいは事情に合わせて理由を書きます)伺えない失礼をお許しください。

お力をお落としと思いますが、どうぞお体をご自愛くださいますように。

ささやかではありますが、香典を同封しましたのでお収めくださいますように。

謹んでお悔やみ申し上げます。

< 文例2 >
この度はお母さまのご逝去のお知らせを受け、心よりお悔み申し上げます。

昨年末に倒れられてから、献身的に介護されてきたご家族のご苦労と、今回のご不幸を思いますと、なんと申し上げてよろしいのか言葉もございません。

本来であればすぐにでも駆けつけるべきところ、遠方ゆえに(あるいは事情に合わせて理由を書きます)伺えない失礼を心よりお詫び申し上げます。

心ばかりの気持ちを同封させていただきましたのでお収めくださいますように。

謹んでお悔やみ申し上げます。

大切なこととして、

お悔やみの手紙では「忌み言葉」を使わない様に気をつけて下さい。

つまり、繰り返しの言葉や次があることを連想させる言葉になります。


具体的には次のような言葉があります。

くれぐれも、かえすがえす、いろいろ、またまた、たまたま、

なおまた、しばしば、次々、わざわざ、たびたび、

再々、再三再四、再び、再度、追って、いよいよ、

重ねがさね、重々、繰り返し、相次いで、皆々様、
「忌み言葉」とは?
冠婚葬祭の場などで忌避される言葉を指し、主に「重ね言葉」が該当します。

以下のサイトで詳しく説明していますのでご覧になってください。


参考サイト:お悔やみを手紙で伝えるための文例やマナーご紹介します

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 まとめとして

香典を郵送で送る場合の送り方や香典に添える手紙の例文についてお話ししました。

香典は現金なので、現金書留封筒に香典袋と共にお手紙を添えて出すということでした。


手紙に用いる便せんや封筒は、なるべくシンプルで落ち着いた色のものを用いるといいということです。

また、筆書きでもいいですが、万年筆や黒のボールペンなどで縦書きで手書きするのがいいということです。

手紙の内容としましては、

  • 葬儀に出席できないことへのお詫び
  • ご遺族への励ましの言葉
  • を忘れず書き添えましょう。

    また「忌み言葉」は使用してはいけません。


    どうぞお役立てくださいますように。

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