子供の頃は、風邪とかの際になかなか錠剤が飲めず、シロップや粉末状の薬を溶かして飲んでいた記憶があります。
今回、子供さんが錠剤をうまく飲み込むための方法を、そのコツやアイデアを通してご紹介します。
まずは、正しい方法を理解するためにも、その錠剤をうまく飲み込めない原因から理解しておきましょう。
また、子供さんを対象とした内容にはなっていますが、
中学生や大人あるいは高齢者の方にも参考になると思います。
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子供が錠剤が飲めないその原因は?
当然といいますか、薬を飲むのが好きな子供さんはあまりいないようです。どうしても薬に対しての苦手意識がつきまとってしまいます。
粉末やシロップ状の薬ですと、割と飲みやすいためにあまり苦手意識はないようですが
錠剤の場合は
「異物を飲み込む」
という意識が強いことで、飲む際に緊張状態に
なってしまう場合が多いようです。
そのような緊張状態だとどうなるか?
といいますと
うまく唾液が分泌されずに口も喉も渇いた状態となり
↓
錠剤が引っかかりやすくなりとても飲み込みづらくなるのです。
こうなってきますと
錠剤を飲み込むという行為がさらに嫌悪を生んでしまうというケースもあります。
それでは、錠剤をうまく飲むコツのようなものはあるのでしょうか?
子供が錠剤をうまく飲めるコツは?
子供さんが楽に錠剤を飲み込むためには錠剤が喉をなめらかに通過する
あるいは
通過できる様な工夫が必要になってきます。
では、そのなめらかにうまく飲み込む工夫の一つをご紹介しますので参考になさってください。
① まず、小皿を用意しまして水を入れて下さい。
② 水にオブラートを浮かばせて、その上に錠剤を置きます。
③ その水とオブラートを一緒に口の中へすすり込むという方法があります。
オブラートが水に溶けて、喉当たりが良くなりますので、かなり飲みやすくなりますよ。
しかし、そもそも子供さんの中には、口の中に錠剤が入ることを嫌がる場合があります。
その様な場合はラムネ菓子で慣れさせてから飲ませるという方法も有効みたいですね。
その方法とは
① まず、準備練習として 空気 を飲む練習をしてみてください。
空気を口に含みそれを飲んで空気が喉を通る感じを覚えさせます。
この空気のかたまりが飲めるなら錠剤も飲めるようになります。
② 次に練習用にラムネ菓子を使って水と一緒に飲んでみます。噛んではいけません。
お菓子ということで抵抗感がなくなってくれます。
この時の水の量ですが、水をたくさん含むほど難しくなります。
普通に水を飲むときの一口かそれ以下の量を含んで、先ほどの空気を飲むのと同じように水とラムネ菓子を飲み込みます。
ただ、これらの方法を試みても子供さんが錠剤を飲めない場合でしたら、市販されています「道具」を使うのも有効です。
薬の嚥下(えんげ)を助ける嚥下補助ゼリーとは?
子供さんが錠剤を楽に飲める道具と言いますか製品をひとつご紹介しておきましょう。甘い味のついた「ゼリー状のオブラート」という製品が販売されています。
書かれてる説明文は以下のとおりです。
・薬・サプリメントを楽に服用するためのゼリー
・一度に多剤服用も可能なゼリー
・のどにつまらない、むせない安心な性質
・薬の作用に影響を与えない成分
・体内での薬の吸収を妨げない性質
・合成着色料・保存料不使用
・ローカロリー・ノンシュガー・ノーアレルゲン
(糖尿病やカロリー制限のある方にも安心)
・唾液が出やすいレモン味
大さじ約12杯分200g
・薬・サプリメントを楽に服用するためのゼリー
・一度に多剤服用も可能なゼリー
・のどにつまらない、むせない安心な性質
・薬の作用に影響を与えない成分
・体内での薬の吸収を妨げない性質
・合成着色料・保存料不使用
・ローカロリー・ノンシュガー・ノーアレルゲン
(糖尿病やカロリー制限のある方にも安心)
・唾液が出やすいレモン味
大さじ約12杯分200g
こちらの製品ですが、「オブラート」の名前がついていますが粉末の薬に使うものではありません。
もともとは、嚥下(えんげ)障害をもっておられる高齢者のために嚥下補助ゼリーとして開発された商品です。
寒天を主な原料としてして作られたゼリータイプのオブラートになります。
さて、使用方法はといいますと、錠剤をゼリーで包みこむような使い方になっています。
スプーンの場合でしたら。
① 先に薬をスプーンにのせる。
② その後、ゼリーオブラートを薬の上に流す。
③ 口の中に流し込む。
④ 水と一緒に飲み込む。
(→ 水分も含まれていますので、水がなくても飲めるようです)
この順番がいいように思います。
実際に飲んで試してみましたが、錠剤が喉にひっかかる感じはなくてスムーズに流れ落ちるような感じでした。
ぜひ、お試しくださいませ。
こちらの製品の特徴を表にしてみました。
ゼリー状オブラートの特徴やおすすめなところ |
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寒天が主な原料ですから、飲む医薬品に影響を与えるような成分もありませんし、合成保存料・着色料も含まれていませんのでとても安心です。 |
飲み込んだときに、口の中やのどでは溶けないように適度な弾力性と粘性が調節され、スムーズに飲み下せるように工夫されています。 |
のどの通りもよく、錠剤を包み込むことであの独特の、お薬の味やにおいもしっかりとガードしてくれます。 |
なによりも錠剤が喉をなめらかに通過することで、異物に対しての不安感もなくなってきます。 |
ゼリーそのものに 甘み がありますので、子供さんも楽しみながら薬を飲んでくれるでしょう。
錠剤を飲むときに砕くのはやめましょう
スポンサーリンクさて、錠剤を飲むときの基礎的な注意事項をご紹介しておきます。
かつては錠剤を粉砕してそのまま飲んだり、オブラートに包んで飲ませるなどの方法がありました。
ですが、錠剤によっては砕くことによって本来の薬の成分が有効に効かなくなったりするデメリットがあるのです。
どういうことかと言いますと
錠剤は、飲み込んだ薬がすぐには溶けず、消化器にとどいた時点で初めて溶けて吸収されるように計算して作られているからです。
もし砕いたりして飲んでしまうと消化器にとどく前に溶け出して消化器では吸収されなくなってしまいます。
結果的に、
また、錠剤を砕きますと、尖った部分で食道や胃を傷づけてしまう場合もあります。
くれぐれも、錠剤を砕いて飲むのはやめておきましょう。
※ 沢山の薬がございますので、その薬効や用法等の詳細は担当医師に相談しましょう。
まとめとして
子供さんに無理して錠剤を飲ませてトラウマになってしまい大人になっても錠剤がどうしても飲めない方もいらっしゃいます。
子供さんが、錠剤を飲むのがあまりにも難しいようであれば粉末の薬に代えてもらうなど、別の方法を考えた方が良いかもしれませんね。