端午の節句といえば、鯉のぼり。最近、マンション暮らしの方が増えているせいか、大きな鯉が悠々と泳いでいるのをあまり見かけなくなりましたね。
中には、川の両岸に紐を通して、何百匹もの鯉が泳いでいる地域もあります。
さて、この鯉のぼり。
端午の節句が終わり、いつ頃片付けるべきなのでしょうか?
また、手入れはどうするべきなのかを交えて、ご紹介いたします。
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いつから飾り、いつしまうの?
まず、鯉のぼりは、4月中旬くらいから飾るようにしましょう。出す日の指定は特にありませんが、天気のよい日や大安吉日を選んだ方が良いでしょう。
飾り方はいろいろとありますが、一戸建てにお住まいで、庭のあるご家庭は、ポールを立てて、大きな鯉のぼりを泳がせるのが良いでしょう。
きっと近くの子供たちにも喜ばれますよ。
最近ではベランダに飾るのを目的とした、比較的小さいサイズの鯉のぼりもあります。
テープなどでも簡単に止める事が出来ますので、お庭が無いという方でも、気軽に鯉のぼりを出せそうですよ。
さて鯉のぼりをしまう時期は、こちらもあまり決まっていませんが、比較的ゆっくりです。
地域によっても異なりますが一般的には5月一杯は青空を泳がせて良いことになっています。
ひな人形と違って、しまうのが遅くなっても嫁に行きそびれる!なんて事はありません。
鯉のぼりの由来
ここで鯉のぼりの由来を簡単にご紹介しておきましょう。
鯉のぼりは、中国の故事が元になっているそうで、始まりは江戸時代と言われています。
「鯉が竜門の滝を登ると竜となって天をかける」という故事から「登竜門」という言葉ができたのは有名ですね。
そこには「男の子の成長と出世」という願いが込められているのです。
また、鯉が池や沼などでも生きることのできる生命力の強い魚である事から、
「環境を問わず、立派に成長し、いずれは出世して欲しい」
と願い、鯉のぼりが揚げられるようになったと言われています。
初期の鯉のぼりは、一番上に取り付ける黒い鯉のみだったのですが、いつの間にかどんどん増えて、複数のカラフルな鯉のぼりを揚げるようになりました。
有名な鯉のぼりとしては、高知県の四万十川での「川渡し」が有名であり、毎年4月中旬から5月中旬にかけて、色とりどりの鯉のぼり約500匹が四万十川やこいのぼり公園上空を川幅いっぱいに渡されます。
洗濯の方法や手入れについて
年に1回、1ヵ月しか揚げる事のない鯉のぼりですが、しまう際には必ず洗濯をしておきましょう。
ここ最近に発売されている鯉のぼりは、雨に濡れても大丈夫なポリエステルなどの素材で出来ているものがほとんどですが、まず洗濯する前に生地の素材を確認をしましょう。
数十年前から親子数代に渡り継承されているような鯉のぼりは、経年による生地の劣化などもありますので、洗濯は慎重に!
洗濯方法ですが、基本的には中性洗剤を使って手洗い後につけ置きをします。
鯉のぼり自体が大きなものですので、お風呂の浴槽でつけ置きしますと便利です。
その後は、脱水はせず濡れたまま干して乾かしましょう。
その際ですが、
ナイロンやデリケートな素材は、濡れたまま日光にさらすと変色する可能性があるために日陰、できれば夕方以降に干します。
ポリエステルの場合は、濡れたまま日光にさらしても大丈夫です。
高級な鯉のぼりは、金箔を使っていたりするものもありますので、洗濯の際はクリーニング屋さんと相談すると良いでしょう。
そしてしまうときには、高温多湿の場所を避け、あまりシワにならないようにたたんでしまいます。
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まとめとして
最近では大きな鯉のぼりが泳ぐのを見る機会がかなり減ってしまい、中には見た事の無いお子さんもいるのではないでしょうか。この様な風習を大事に後世に伝えるためにも、きちんとメンテナンスをし、大きな鯉のぼりをいっぱい揚げましょう!